拙宅を狙って北上してきた台風11号。だが、風雨ともビビるほどのことなく被害ゼロ。ご心配をおかけしました皆さま。このようなことですので他事ながらご休心ください。
本日、届いた「愛染帖」を選句。今月の応募者286名。選は夕刻完了。あとは明日、PCに打ち込み。今回のは9月号発表のため、7月号に掲載のものからベスト10をご紹介。
【川柳塔7月号掲載 愛染帖】
正直でいいなあ猫のラブコール 河内長野市 坂上 淳司
(評)発情期になれば「恋人が欲しいよ~」と訴える猫たち。人間も同じように正直だったら、街は一年中うるさいことだろう。
マンネリへ目先を変える箸枕 東大阪市 北村 賢子
(評)茶碗や湯飲み、お箸やスプーン、箸枕やコースター等々、壊れない限り使い続けている小道具。それがマンネリの元凶かも。
五十年話し尽したので無口 高槻市 片山かずお
(評)もちろん「話し尽した」相手は奥方。無口でもツーカーなのは有り難いが、夫婦の会話もボケ防止。努力してネタを探そう。
人ごみの中で一つのごみになる 佐賀県 真島久美子
(評)そうか、一人一人が離れているときは「人間」だが、「人混み」になると、各々は個性の消えた「人ゴミ」になるのだ。納得!
学校が消えて跡地にケアハウス 鳥取県 細田 裕花
(評)子供が減って学校の統廃合が進められている一方、高齢者はどんどん増えて、あちこちにケアハウス。日本の将来は厳しい。
カッコよく仕事を辞めて昼の月 長野県 丸山 健三
(評)「では、辞めさせていただきます!」と威勢よく啖呵を切ったのはいいが…。冷静になれば、お月さまと同じ一人ぼっち。
激安に辿りつけない車椅子 八尾市 髙杉 千歩
(評)高齢化社会に対応して車椅子などへの配慮は行き届きつつある。しかし、欲とエゴがぶつかり合う場では弾き飛ばされる。
遺産無しだから当然遺書も無し 枚方市 寺川 弘一
(評)遺書の主たる目的は、遺族が揉めないように遺産配分を明確にすること。遺産がなければ書く必要もない。ラクチンではないか。
私の汗の結晶ですトマト 篠山市 酒井 真由
(評)畑作りから始まって、支柱作りや草取り等、数々の苦労に応えて真っ赤に熟れてくれた。食べるのがもったいないぐらいだ。
最高の下り坂ゆく火野正平 和歌山市 土屋起世子
(評)自転車で各地を巡る「こころ旅」での気取らない演技が評判。正平66歳。自転車での下り坂も、人生の下り坂も快調である。
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