本日終日デスクワーク。到着した「川柳塔社・愛染帖」今月の応募者は259名。
入選約半数。本日分は11月号掲載のため、9月号のベスト9句をご紹介。
【川柳塔9月号発表 愛染帖】
エアコンの温度で家庭内別居 堺 市 村上 玄也
(評)性格や価値観の違いは互いに認め合うだけで対処できるが、体質の違いは如何ともし難い。余った部屋があってよかった。
控除にはならない犬の薬代 東かがわ市 川崎ひかり
(評)家族の一員なのに扶養家族手当もなく医療費控除もないペット。「人と同等に扱う」ことをマニフェストにする政党はないのか。
嫁姑ひっつかぬはずNとN 大阪市 井丸 昌紀
(評)確かに、磁石のNにNを近づけると、互いにプイッとそっぽを向く。一つ屋根の下の女と女、仲良くひっつくのは至難。
足りてます愛のささやき以外なら 橿原市 安土 理恵
(評)風雪に耐えるための家屋や衣服、そして、食べて行く収入や資産は充分にある。が、「人はパンのみにて生くるにあらず」なのだ。
子が欲しい柿の種でも蒔いてみる 栃木市 岡野すみれ
(評)柿の種に「子を産め」と願うのは無理だが、我が子として慈しめば、すくすく育ち、立派な実を結んで親孝行をしてくれるだろう。
それらしき目鼻立ちなり平家蟹 海南市 三宅 保州
(評)壇ノ浦で滅亡した平家の亡霊が乗り移ったという平家蟹。甲羅に表れた憤怒の形相は恐ろしいが、落ち武者の悲哀も漂っている。
つばめの子わたしの軒が出生地 大阪市 津村志華子
(評)縁あって我が家の軒で生まれたツバメの子。遠く旅立っても自分の生家のたたずまいは覚えているだろう。嬉しいことである。
連れ添うたばっかりに来る倦怠期 堺 市 荻野 像山
(評)片想いのままなら、飽きることも喧嘩することもなく、死ぬまで恋心を失わずに済んだのに…。良いことも悪いこともある結婚。
ありがとうございましたと棺おくる 鳥取県 山下 節子
(評)万感を込めた、心底からの「ありがとうございました」。シンプルではあるが、旅立つ人を送るに、これ以上の言葉はない。
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