毎月15日締め切りの、「川柳塔社・愛染帖」。今月分は17日に到着。
今回の応募者は258名。厳選後、ベスト10に評を付けて先ほど発送。
これは9月号に発表のためアップできず。7月号に掲載済みのものから、
ベスト10をご紹介。
【川柳塔7月号掲載 愛染帖】
ご無沙汰をしている内に背が縮む 芦屋市 黒田能子
(評)残念なことである。自らの努力で克服できることもあるが、いくら頑張っても対処し難いことは多々ある。老化もその一つ。
ワンサイドゲームになってきた夫婦 大阪市 古今堂蕉子
(評)もちろん、一方的に勝っているのは奥様。夫の死後十年ほど一人暮らしになる女性が多い昨今。負けてはいられないのである。
金ないと青テントでも暮らせない 堺市 奥 時雄
(評)家賃も地代も不要。光熱費や電話代、慶弔費や散髪代なども要らない。としても、パンの耳が貰えない日は、金が要る。
負けそうになると欠伸をしてしまう 大阪市 谷口 義
(評)言い負けてしまうのも癪。「ああ退屈。その話題はもう済んだ」と表明するアクビ。相手も戦意喪失してしまうことだろう。
鑑定は無用笑顔の野の仏 豊中市 水野黒兎
(評)国宝でもなければ重要文化財でもない。頭に雀の糞をくっつけた石の地蔵さま。だが、百億円のピカソの絵より癒やされる。
食事よりサプリメントに凝っている 堺 市 志田千代
(評)バランスの良い食事を規則正しく摂っていると栄養補助は不要である。にもかかわらず、サプリメントに頼るのは宣伝の威力。
間食はせぬと決めたが日が長い 倉吉市 山中康子
(評)楽しみを断念して健康で長生きをするか。寿命を縮めてでも毎日を楽しむか。人生の最後に突きつけられた哲学的難問。
老々介護長生き恐怖症になる 香南市 桑名孝雄
(評)長生きはめでたいことであり幸せなことでありたい。しかし、今の日本は、まさに「長生き恐怖症」に罹りそうな有様である。
成り行きで百まで生きてしまいそう 枚方市 寺川弘一
(評)これといった持病はない。危険な仕事もしていないし冒険好きでもない。このまま、あと三十年ぐらいはとろとろ行けるか?
調査とは聞いたが売っているくじら 大阪市 米澤俶子
(評)誰もが「調査捕鯨」の「調査」に胡散臭さを感じているのではないか。「調査」を隠れ蓑にした姑息な方法が、反捕鯨国から不快に思われているのは間違いない。
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