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本日、川柳塔社事務局より『愛染帖』応募原稿到着。
応募者250名(750句)。直ちに選句着手。選句&パソコン入力終了。寸評のみ明日の段取り。
今回の分は1月号に発表のためアップ出来ず。11月号に掲載分を紹介。

〔川柳塔11月号・愛染帖ベスト9句〕

そうめんを引っ張り合って仲直り  高知市 松尾 憲子
(評)ごちそうさま! つまらないことが原因の仲違いは、つまらないきっかけで修復できる。素麺を同じ鉢に盛ったのは作戦か?

目前の空気と水に無関心  河内長野市 黒岩 靖博
(評)にんげんのみならず、生物すべてにとっての生命線である「空気」と「水」。あまりにも身近すぎて無関心。恐ろしいことである。

世話になる隣近所だ窓開ける  鳥取市 山宮 愛恵
(評)殻に閉じこもっていては交流できない。が、大手門を開放して「さあどうぞ!」というわけにも行かぬ。まあ、窓ぐらいなら…。

人肌の便座でしばし瞑想す  札幌市 三浦 強一
(評)この世でいちばん落ち着く場所は、我が家の「人肌の便座」。誰に邪魔されることもなく、こころおきなく「瞑想」できる。

猫が鳴くわたしも恋を捜そうか  豊中市 荒巻  夢
(評)周囲に気遣うこともなく、本能のまま語り合う猫の恋。彼らのすさまじい生命力を思い、我が身の儚い残り火を思う。

絶滅をすればカラスも保護される  芦屋市 黒田 能子
(評)カブトムシは珍重するが、ゴキブリは叩き殺す。コウノトリは保護するがカラスは追っ払う。まことに勝手なわたしたち。

酒止めているのに届くビール券  吹田市 穴吹 尚士
(評)困ったことである。先方に悪気などはなく、「あの人は飲める口」という意識が沁み込んでいるのだろう。さて、どうしたものか。

勝手なことしたくてひとり暮らしする  八尾市 生嶋ますみ
(評)一緒に暮らそうと言ってくれるのは嬉しいが、好きなときに寝起きし、好きなものを食べる今の暮らしは手放しがたい。

出し投げは相撲 投げ出しは政治  京都市 都倉 求芽
(評)「出し投げ」はれっきとした相撲のきまり手であるが、「投げ出し」は卑怯千万な逃亡術。総理二人も続いて、とはなさけない。

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