本日朝、川柳塔社事務局より、15日締め切りの「愛染帖」応募句到着。今回の応募者267名。手ぐすね引いて待っていたので、その801句と気合を入れて向き合い。午前中に選句完了。夕刻までにPC入力完了。明日中に見直して明後日送稿予定。
今回のは10月号発表のためアップできず、8月号に掲載からベスト10をご紹介。
【川柳塔 8月号掲載 愛染帖】 ベスト10句
おめぐみのように自販機からお釣り 橿原市 居谷真理子
(評)あの「チャリンチャリン!」という侘びしい音はプライドを傷つける。相手が人間なら、「お金を放るな!」と叱りつけるのだが…。
お賽銭五百円玉やめとこう 川西市 山口 不動
(評)お賽銭をケチるとご利益がないような気もするが、五百円あれば昼めしが食える。だが、重大な願いであれば出すべきだろう。
無駄遣いしてポイントを溜めている 大阪市 津村志華子
(評)オマケが欲しくてキャラメルを買うようなもの。クレジットカードからコンビニのカードまで、敵はあの手この手で攻めてくる。
酒パック非常袋に三日分 広島市 岸本 清
(評)非常袋に用意すべきものは、水・乾パン・缶詰・懐中電灯・携帯ラジオ。そして、何よりも酒・焼酎。三日分で足るか?
咳払い溜め息みんな言葉です 鳥取県 斉尾くにこ
(評)そう、微笑みも眉間の皺もみんな言葉。そのような、声にならない言葉の意味を正確に受け止めるようになりたいものだが…。
老人会マジックショーは超スロー 河内長野市 藤塚 克三
(評)演技者も観客も、礼儀を心得た人生の達人ばかり。タネも仕掛けもバレバレの超スローマジックでも、大いに受けて大笑い。
階段をトントントンと上がれない 芦屋市 黒田 能子
(評)トントンと調子良く上がっていたのは随分前。今では手摺を握ってヨッコラショ。歳相応の動きになってくるのは極めて自然。
富士山かハハハとエベレストが笑う 篠山市 遠山 可住
(評)富士山は3776m。一方、エベレストは8850m。世界遺産の大先輩であり、高さも倍以上となれば笑われても仕方なし。
親バカの付けた名前に負けている 札幌市 三浦 強一
(評)親の望み通りに育ってくれる子は稀で、たいがいは期待外れ。「たいそうな名前付いてる普通の子 原井典子」という句もある。
淋しさの募る一番星のころ 青森市 守田 啓子
(評)二十四時間の中で、いちばん寂しく感じるのは黄昏時。それは、照明などなかった太古からの不安感がDNAにあるのだろう。
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おはようございます。
267人、801句ですか。凄いですね。実は僕も昨日、隣接する市にある吟社の誌上大会の選でした。こちらは131人、393句、3才 5客 30秀、計38句ゆえ完司さんに比べれば超らくちん。(それも選評はなしゆえ=関東地区の誌上大会は選評なしが主力です。)
僕の出してる「明日香」もそのパターンです。東北や関西系の選者の皆さんは「選評、付けるべき」とのご意見が多いですね。―処で関東には、競吟に力を注ぎ、雑詠は作らない人が多いです。僕としても、それを批判するつもりは、毛頭ありません。
おはようございます。
愛染帖は毎月これぐらいです。393句で38句とは厳選ですね~。
選評、私の場合、「総評」は少し面倒ですが、愛染帖のように、作品ごとに述べる寸評は楽しい仕事です。
愛染帖はずっと課題なしの自由吟(雑詠)です。選をするのも雑詠の方が好きです。課題吟では、課題から飛躍させた作品について、どこまでの飛躍なら許容できるか、判断に悩みますので…。
「課題は作句のヒントであって、作品に課題の片鱗が残っていなくても、内容が優れていたら良い」という意見もあります。が、それでは雑詠と一緒、最初から雑詠でやればいいのではないか、とも思うのです。