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久しぶりに古いスクラップブックを引っ張り出してペラペラ捲っていたら、清水哲男(1938年2月生~2022年3月没)の詩と言葉が出てきた。何と20年も前の新聞記事。そのようなものを切り抜いていたことさえ忘れていたが、読んでみると、高齢にさしかかった作者(当時65歳)の意識が面白かったのでアップします。

 

    〔 パンを食べる 〕  清水哲男

   食べたらなくなるなと思いながら  子供のころは食べていた

   パンを食べながらも  意識の先端の舌は  

   もはやありもしないパンを  まさぐっていたというわけで…

   こんなふうに  意識の先端の舌は  いつだって私の実際の舌より

   先へ前へとずれて動いていた

   ところが

   こないだパンを食べていて  ふと気がついたことには

   食べたらなくなるななどとは  つゆ思わず食べていた

   意識の先端の舌が  いつの間にか  実際の舌の動きに後れを取り

   のろのろのろのろと  焼きたてのパンの前で

   逡巡しているのがちらと見えた

   その一瞬でしたね 私が

   どっと老いさらばえたのは。    

上の詩に続く清水哲男の言葉。【 今年で65歳。お役所の分類では、むろんのこと。いろいろな場面で「高齢者」と言われることになった。いやでも、老化を意識させられてしまう。しかし、自分の身にそくしての老化現象は、実際どんなふうに、どんなところに現れてくるのだろうか。これからは、そのことについて意識的になってみようと思っている。自分の身体や心の変化を、できるだけ冷静に見つめる時間を持ちたいと願うそんなことでも楽しみにしなければ、老人なぞやってられない。という気構えで…。 】 

 

まだ65歳のときに「自分の身体や心の変化を、できるだけ冷静に見つめる時間を持ちたい」というのには畏れ入る。私自身、傘寿を超してなお我が身を省みる余裕もなくバタバタしているが…、確かに、ときどき「身体や心の変化」に気付くときがある。ただ、そのようなときに「歳を取ったな…」と落ち込むのではなく、「これからはペースダウンしよう」とか「遣り方を変えてみよう」など、何らかの対策を講じて、周囲に迷惑をかけないように進んで行きたいと思う。

写真は夕刻散歩にて、の右に魚の骨のような雲。本日、最高気温33℃ほどだったが、午後2時前に突然激しい雨。慌てて2階の窓などを閉めたが、5分ほどで止んだ。それでも3~4℃下がって外気温は28℃ぐらいになっていた。〔仕事&歩数〕塔社向け「せんりゅう飛行船」。7,276歩。

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清水哲男の詩と言葉”にコメントをどうぞ

  1. 信ちゃん on 2024年8月17日 at 4:51 AM :

    そうですね、駐車場での得意だったバックがどうしても白線よりずれる、三センチの段差に蹴躓く、急いで食べるとむせる。 ガキの頃見た、77歳は「とんでもない老人」でした、その歳になった事を自覚して生きて行く事とします。

    • 新家 完司 on 2024年8月17日 at 7:05 AM :

      確かに駐車が下手になりましたね。それと、私の場合、疲れやすくなりました。散歩は昼前と夕刻に分けていますが、最近は一気に歩くのではなく、木陰で一息入れたり、休憩しながらです。まあ暑いということもあるのでしょうが…、そのような体力になってきたということでしょう。

  2. このみ on 2024年8月17日 at 6:04 AM :

    はじめまして(かもしれません)
    いつもブログを楽しく読ませていただいています。
    今日は清水哲男さんのご紹介をありがとうございます。
    詩人というのは知っていましたが詩は読んだことがありませんでした。
    「増殖する俳句歳時記」というブログ(?)があり、清水哲男さんが毎日一つの俳句を載せてその俳句についてのエッセイを書かれています。ものすごい見識としゃれたユーモアがあり、何年も前からブログの愛読者でした。ごく最近までほぼ毎日見ていたのですが(かなりの数があります)急にクリックしても見れなくなりとても残念です。まだ見れたらご紹介したかったのですが。永遠にあると思ってはいけないのでしょうか。こうしてブログって突然閉じられるものなのでしょうか。すばらしい場所だっただけに新家様にもぜひ見ていただきたかったです。

    • 新家 完司 on 2024年8月17日 at 7:14 AM :

      コメント、ありがとうございます。
      清水哲男さん、このブログの2行目に(1938年2月生~2022年3月没)と書いていますように、2年前に亡くなられています。計算したら84歳ですね。
      「増殖する俳句歳時記」というコーナーは見たことがありませんが、それを纏めた本が何冊か出ていますね。購入して楽しみたいと思います。ありがとうございました!

  3. みゆき on 2024年8月17日 at 11:59 AM :

    はじめまして
    今朝ちょうど20年前の手帳を見返していて、新家様の川柳が書き留めてあるのを懐かしく読んでいました。
    ふと気になってネットで検索しましたらこのブログに行き当たりました。何という幸せ!
    お元気でいらしてくださって大変感激しております。そしてこうしてコメントさせていただけるとは…
    偶然にも私も今年で65歳。お医者さんに体の不調を訴えましたら「老化です」と一蹴され、「そうなのか」と愕然とします。年齢で診断される歳になったのだと。
    短距離走ではなく、長距離走のペースにギアチェンジです。自分を客観視することがますます大切になってきますね。

    • 新家 完司 on 2024年8月17日 at 1:37 PM :

      こんにちは~、コメントありがとうございます。
      20年前の手帳に私の川柳ですか、ちょっとビックリ、そして光栄です。
      今年で65歳とはお若い!今の川柳界では70代~80代がメインでしょう。
      これからの川柳界を背負っていただく貴重な人材です。そうですね、長距離走のペースでじっくり頑張ってください。
      このブログ、支障がない限り毎日更新しています。これからも応援をよろしくお願い申し上げます。

  4. 池見静男 on 2024年8月17日 at 2:10 PM :

    本日のブログ本当に感動しました。またこのブログの拝読者の、人数が多いのにビックリしました、いつもこのブログを見るたびに人間が太くなるのを感じます、早速スタート画面にピン留めしました。また一つスタート画面に宝物を詰め込む事できました、ありがとうございました。

    • 新家 完司 on 2024年8月17日 at 3:12 PM :

      こんにちは~、お久しぶりです。御地も猛暑日の連続ですが、おかわりありませんか。もう少しの辛抱です。【2024の異常な夏】を乗り切ってください。
      高齢になってからの心身の衰え、自覚できてカバーしているところは良いのですが、予期せぬところでガクンと来るときがあります。お互いにボチボチ行きましょう!

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