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第3回 高田寄生木賞は、愛媛県の神野きっこさん(昭和33年・今治市生まれ)が受賞。
受賞作は 【寝たきりのゆうこにも毎月生理】

選者5名のうち4名がピックアップ。それぞれ「特選」「秀逸」「佳作」「佳作」をゲットしている。文句なしの受賞であろう。
以下は「特選」に推した選者、渡辺隆夫氏の【選評】
    心が痛む光景に淡々と対処する母親の姿が見えます。
   寝たきりの娘ゆうこを介護して何年になるのでしょうか。
   当人に意識はなくても、肉体は成人女性として月経の
   周期をくり返します。精神世界は分からないが、お前の
   肉体は普通の娘さんと同じだよ、と優しく当人に語りか
   けているように見えます。

以下は、神野きっこさんの【受賞のことば】
    長女の優子はてんかんという難病で生涯、首も座らず、
   寝返りをすることもできなかった。言葉もどこまで理解して
   いるのか定かでない。しかし、身体のリズムは狂うことなく、
   元気な子供と同じように毎月生理が来た。太陽が東から
   昇り、西に沈むように正確に時を刻んでいた。
    結婚することも、子供を産むこともなく22歳の若さで永眠した。
   私にとって優子は決して負担ではなく、分身そのものでした。  

偶然だが、川柳マガジン4月号の「名句鑑賞」で、同作者の「更年期大きなパンツはいている」をピックアップ。その鑑賞文の末尾に、愛娘を亡くしたときの句「惜しまれて死んでも棺桶はひとつ」も取り上げて、「真実の想いを率直且つ大胆に述べる勇気は掲出句と同じであり作者の持ち味」と記した。今回の受賞作も、この大胆に述べる勇気の為せるところであろう。
 このような生々しい事実を露骨に表明する方法を敬遠する人も多いことだろう。もっと抽象化して、詩として昇華させて、などなど様々な方法論もあるだろう。もちろん、それぞれの良さがあり、それぞれ向き不向きもあるだろう。だが、「今はこれ!」と思っているときは迷わず進むこと。そして、また迷うことがあれば、迷い模索し考え抜けばいいのだ。
迷うたびに、模索して考え抜くたびに、確実に実力はアップする。「もうこれでいいのだ」と、満足したり諦めると、そこが終点になる。

昼間は店を見なければならないので、本日から朝の散歩に切り替え。今朝7時半頃の散歩道にて。路傍に黄色の小花がいっぱい。(何という名前かは知らない)

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  1. 加代 on 2013年5月4日 at 11:13 AM :

    「 私にとって優子は決して負担ではなく、分身そのものでした。」
    に涙しました・・・。母親とはそういうものなのです。
    また完司さんの「迷い模索し・・」の考え方に感銘しました。ありがとうございました。 

    • 完司 on 2013年5月4日 at 12:28 PM :

      ほんとうに、母とはありがたいものですね。私は、親孝行せずに見送ってしましました。
      文芸にかぎらず、創作はすべて、パーフェクトを目指して努力しますが、パーフェクトはあり得ません。もしも「パーフェクトを得た」と思ったら、そこがその人の終点です。
      どれほどベテランになっても、「まだまだ未熟だが、今の私にはこれが精いっぱい」であれば、まだまだ伸びるでしょう。

  2. 楽生 on 2013年5月4日 at 11:39 AM :

    お早うございます。
    完司さんの奥さんが大変な時に、楽生会の神野きっこの高田寄生木賞の受賞を取り上げていただきありがとうございます。
    本人は柳歴2年余の初心者ですが、川柳と出会い今まで心に溜めていた思いを一気に吐き出せたようです。

    一般に22年間寝たきりだった身体障がい者の娘を、24時間365日休まず介護したと聞いたら、他人でも気が滅入るものです。
    しかし、完司さんもご存じのように、彼女は明るくそんな素振りを他人に見せることはありません。
    実際、長女優子さんのことを語る時の彼女はいつも嬉しそうにしていました。
    ですから「私にとって優子は決して負担ではなく、分身そのものでした。」は、彼女の本心だと思います。

    すばらしい鑑賞をしていただき本当にありがとうございました。
    最後に、厚かましいお願いですが、このブログを楽生日記に一部引用させていただけないでしょうか。

    • 完司 on 2013年5月4日 at 12:35 PM :

      元気の出ない話題はつまらないので、嬉しいニュースをアップさせていただきました。
      22年間寝たきりの愛娘の介護。体力とか労力以上に、そのこころの痛みを想います。だからこそ、その作品には潜在的な力があるのでしょう。
      楽生さんの川柳と出会ったことは、彼女にとってラッキーであり人生の転機になりましたね。自らの内面を表現する手段を得た人は、終生それを手放すことはありません。大切に育ててあげてください。
      ブログ引用、もちろんOKです。

  3. 片山かずお on 2013年5月4日 at 4:02 PM :

    奥様のお怪我のこと、お見舞い申し上げます。
    一日も早くご快復されますよう、お祈りいたします。
    完司様も大変でしょうが、お疲れのでませんようにーー。

    • 完司 on 2013年5月4日 at 6:14 PM :

      ありがとうございます。ご心配をおかけして申し訳ございません。
      このような事情ですので、7日は欠席させていただきます。(理事長にはTEL入れます)
      私は、焼酎パワーで何とかやっていけそうです。

  4. てじま晩秋 on 2013年5月4日 at 5:30 PM :

    綺麗な路ですね。
    大変な時ですが、散歩と晩酌は続けて下さい。完司大兄は強い人だと感じてますよ。7日の主治医の診断結果OKでありますように!

    • 完司 on 2013年5月4日 at 6:27 PM :

      ありがとうございます。そうですね、散歩は続けるように努力します。晩酌は努力せずとも続けられます。
      自分で言うのも変ですが(自慢になりますが)、逆境には強いほうだと思います。まあ、今回のことぐらいを逆境というのは大袈裟ですが…。
      家内は「手術はイヤ」と言っていますので、主治医からの「手術しなくてOK」という言葉を期待しています。たぶんそうなるでしょう。

  5. 伊東志乃 on 2013年5月4日 at 11:29 PM :

    こんばんは(^^)
    花の名前を調べてみましたが、まだ分からず………

    【寝たきりのゆうこにも毎月生理】
    母の力強さ、ありのままの訴え、そのまま書くことにより、その方の生き様すべてが包み込まれている。素晴らしいです\(^O^)/

    奥様は如何ですか?手術はしなくて済むのならば良いのですが………

  6. 伊東志乃 on 2013年5月4日 at 11:42 PM :

    お花はたぶん「金鳳花(きんぽうげ)」ではないかと思います(^^)

    • 完司 on 2013年5月5日 at 9:47 AM :

      おはようございます。
      黄色い花の名前、教えていただきましてありがとうございます。
      今朝も散歩に行って、再観察して、先ほどネットで確認しましたら、やっぱり金鳳花のようですね。その中でも葉の形状から見て「ミヤマキンポウゲ」という種類のように思えます。これまで路傍の花の名前など気にしたことはなかったのですが、少し賢くなりました。

      家内はもともと元気者ですので、あまり落ち込んではいませんが…、歌をうたう気分でもなさそうです。

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