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昨日朝、川柳塔社より15日締め切りの「愛染帖」着。今月の応募者は257名。その770句余りを厳選。昨夕、選完了。これは10月号に発表のためアップできず、8月号掲載分をご紹介。

   【川柳塔8月号掲載 愛染帖】 ベスト10

 自分より下手な句はわが励みなり      交野市 田岡 久幸       (評)確かに、上手い句に打ちのめされて落ち込むより精神的に良さそう。優越感は自信をもたらし、自信は向上心を高めてくれる。

 玉の汗貧乏神をひるませる        柏原市 森吉留里惠        (評)貧乏神に好かれるのは怠け者や放蕩者。額に汗して働いている人には近寄らぬ。貧乏神も働き者には劣等感を持つのだろう。

がらがらのグリーン車の無駄止めようよ      池田市 上山 堅坊    (評)誰が乗るのか知らないが、いつ見てもがら空きのグリーン車。エコに反しているだけでなく、庶民を不愉快にさせている。

 ざっくばらんでとてもしんどい人だ      兵庫県 上田ひとみ      (評)知りたくもない家族のことや家計まであけすけ。同じ調子で、こちらのプライバシーにまでずかずか。もう少し節度がほしい。

 補聴器を全開にして呼名待つ      熊本県 髙野 宵草         (評)自分の句ならすかさず呼名しなければならない。聞き逃したら大変と緊張して待つのだが…。これが、なかなか出てこない。

気短な人でも長生きは出来る     大阪市 谷口  義          (評)「短気は短命」かもしれないが、気の短い人でも定期健診を受けて摂生すれば長生きできるだろう。悲観することはない。

 看護婦のお尻気になる回復期     枚方市 伊達 郁夫         (評)身体が傷ついているときは、煩悩も影をひそめている。煩悩が鎌首を持ち上げてきたということは、退院が近いということ。

包丁を持ち出す程のことでない    橿原市 安土 理恵         (評)猛獣を相手にしているわけではないから、いかなる争いにも包丁は不要。国と国の紛争もまた、斯くありたいものである。

花見した仲間が一人旅立った     神戸市 山田婦美子         (評)つい先日、満開の花の下で笑い合ったのに…。自分も含めて、仲間の誰が消え去っても不思議ではない年齢になってきた。

 もう期待しない政治と宝くじ     鳥取市 中宇地秀四         (評)歴史上稀にみる国難を前にして、いまだに党利党略で動いている為政者たち。このような不届き者を選んだのは私たちだが…。

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