・川柳塔誌の表紙をお願いしている前田尋先生の「きり絵展」(写真上)が、明日から開催されますので、大阪近辺の皆さま、ステイホームの気晴らしに如何でしょうか、ご案内申し上げます。期間と会場は下記の通りです。
・【前田尋きり絵展】神戸新聞連載「ひょうごきり絵探訪」原画を中心に。
期 間 : 10月1日(金)~ 6日(水)。10:00~19:00(最終日17:00)
会 場 : Galleryキットハウス(閑静な住宅地、前庭のあるギャラリーです) 558-0004 大阪市住吉区長居東3-13-7 (地下鉄御堂筋線「長居駅」下車、④番出口を出て、あびこ筋を南に徒歩5分)(JR阪和線「長居駅」下車、徒歩7分)
・川柳塔誌に連載している「せんりゅう飛行船」、今月は没にした句についてコメントしました。ベテラン諸兄には「常識」のことばかりでしょうが、ご紹介させていただきます。(縦書きの文章を横にしていますので「右の」という表記は「上の」と読み直してください)また、最後の項目【否定形は弱い】については、欄外に補足説明をさせていただきました。
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塔誌連載【せんりゅう飛行船】№130 【没句再見】
・この10月号には「八月本社誌上句会」の結果が発表されています。私は課題「個性」の選をしていますが、「自信作だったのに没になっている」等と思われている方もおられるでしょう。没にした理由を発表する機会はあまりありませんので、ここで気が付いたことを記してみます。それぞれの【 】で示している項目は、どのような課題にも共通する注意点ですので心に留めておいて下さい。
【成句を転用している】
・・どの花もみんな違ってみんないい
・・手を繋ごみんな違ってみんないい
・・どの花もこの世にひとつだけの花
・・良いじゃない蓼食う虫も好き好きで
・・一本気曲がったことは大嫌い
・右、「みんな違ってみんないい」は、金子みすゞの詩の一節そのままです。「この世にひとつだけの花」は、SMAPの「世界に一つだけの花」を少し変えただけです。・また、「蓼食う虫も好き好き」は、言い伝えられている諺そのままです。そして、「曲がったことは大嫌い」は、「一本気」の人の性格を表現する常套の言葉です。創作でいちばん重要なことは独創性ですが、このように多くの人が知っている成句を使いますと作者の独自性が失われて、右のように同じような句になってしまいます。
【同想句になっている】
・・個性的ですと微妙な誉め言葉
・・個性的ですと苦しい誉め言葉
・・個性的ってほめ言葉ですよね
・・個性的誉め言葉だと聞いておく
・・個性派と言って上げよう変わり者
・右それぞれ「個性的が苦しい誉め言葉」であるという内容を詠っています。他にも5句ほどありました。いずれも川柳的で捨て難いのですが、これだけ同じ想いの句(同想句)が並びますと、どれか一つを抜くことなどできません。一句が閃いたとき「同じことを考えている人が多いのでは?」と冷静になって判断する余裕がほしいものです。
【具体性がない】
・・個性ある彼の仕草に魅了され
・・個性的過ぎて世間が狭くなり
・・個性だと思えばどこか許される
・最初の句は、「どのような個性か?」が分からないので状況が見えません。後の2句は、「そのようなものだ」という一般論で力がありません。具体的な入選句と比べてください。
【否定形は力が弱い】
・・傘寿越え静かに生きる没個性
・・個性とはほど遠い日々葱を買う
・・個性などなく凡人にして肩に風
・面白い個性がたくさん出てくる中で「個性がない」という内容の句を見るとガッカリします。否定形はダメではありませんが、訴える力が弱くて不利になってしまいます。
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・【否定形は力が弱い】について補足説明。課題吟の場合、「否定形で詠っても良いか?」ということがしばしば議論されます。例えば課題が【捨てる】の場合、「捨てない」という内容でも良いか?ということです。この件に関しては、人それぞれの考えがあるでしょうが、私は否定形でも構わないと思っています。課題から発想を広げた結果の否定形はアリだと思っています。ただ、上にも書いていますが、否定形はパンチ力が弱くなりがちです。句を選んでいるときに、いろいろな面白い「捨てるもの」とか「捨て去る状況」を見てきた中で「捨てない」が出てくると拍子抜けしてしまいます。「みんなと違う発想で…」という想いからの否定形かもしれませんが、選は謂わば「作品が訴える力の比較」になりますので、やはりインパクトが弱いのは不利になります。 〔仕事と歩数〕センマガ「文学賞」選評。5,206歩。
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今日までに届いた句会や大会の中止(延期)情報です。総て把握していませんので、出席予定の会は主催者にお問い合わせ下さい。(日程が済んだのは細字に、9月15日までのは消去しました)
9月19日(日)詩歌文学館「現代川柳の集い」(岩手) ⇒ 中止
9月26日(日)東北川柳大会 ⇒ 誌上大会に変更。
10月2日(土) 「秋の川柳塔まつり」 ⇒ 誌上大会に変更。
10月3日(日) 鹿野みか月川柳界 ⇒ 誌上句会に変更。
10月9日(土) 番傘本社句会 ⇒ 誌上句会に変更。
10月17日(日) いずも川柳会創立95周年大会(島根)⇒ 誌上大会に変更。
10月23日(土) 第44回鳥取県川柳大会(鳥取)⇒ 誌上大会に変更。
11月5日(金) 川柳塔本社句会 ⇒ 誌上句会に変更。
12月7日(火)川柳塔本社句会 ⇒ 誌上句会に変更。
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