18日に届いた「愛染帖」の選評、先ほど完了、即投函。今回の応募は279名。これは新記録。応募者が増えるのはまことに喜ばしい限りだが、入選率が悪くなるのは申し訳ない。今回も半数近くの方が没になっている。しかし、「良い句は見逃さない」を、肝に銘じて選に向かっているので、ご理解願いたい。
今回のは4月号発表のためアップできず。2月号に掲載のものからベスト10をご紹介。
【川柳塔 2月号掲載 愛染帖】ベスト10句
リフォームは障子張り替えだけにする 米子市 後藤美恵子
(評)人気テレビ番組「ビフォー・アフター」ほど劇的には変わらないが、少しは気分一新できる手軽で安価な簡易リフォーム。
句を褒めて掲載料という手口 札幌市 三浦 強一
(評)「御作品に感銘を受けまして」という電話に乗せられた人もいるだろう。掲載するので詐欺ではないが、何十万円は詐欺に近い。
思い切り閉めて機嫌を見せつける 佐賀県 真島久美子
(評)障子を「ピシャ!」。ドアを「バタン!」。見せつけた方は少しスッとするかもしれないが、見せつけられた方は「ムカッ!」。
少しだけ反論入れる聞き上手 大阪市 坂 裕之
(評)相槌がうまいのも「聞き上手」だが、それだけでは物足らない。ベテランになると簡単な質問や反論を入れて盛り上げる。
お金拾う夢見てそこへ行ってみる 奈良市 大久保真澄
(評)普通はそこまでせんやろ!と突っ込みたいが、ひょっとして正夢ということもあり得る。確認しておいたほうがいい、かもね。
耳遠くなって大きくなった声 豊中市 松尾美智代
(評)たしかに、耳の遠い人は声が大きい。相手の声が聞き取りにくいので、自分の声も届いているか気になるのかもしれない。
手動ドアごめんなさいと貼ってある 堺 市 矢倉 五月
(評)自動ドアがあたりまえになった店舗や諸施設。身体の不自由な人の施設には要るが、他はすべて手動に戻すと凄い省エネになる。
お似合いと褒めて下さる洋服屋 河内長野市 松岡 篤
(評)セールス上手は褒め上手。「もう少しダイエットされたらお似合いなのですが…」などと心で思っていても、口には出さない。
お天気のいい日は医者も混んでいる 鳥取市 岸本 孝子
(評)昔は「富山の置き薬」で対処していた程度のことでも「いい日和なのでお医者さんにでも…」と、まるでピクニック気分。
もくもくとこつこつと来てなお貧し 四條畷市 吉岡 修
(評)「稼ぐに追いつく貧乏なし」と、黙々と働いてきたが…。CMの豪華食材や旅行案内等を見ていると、いささか気が滅入る。
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句を褒めて掲載料という手口 札幌市 三浦 強一
この作句者は「どうしん川柳」の選者ですね。365日7句を選句して、自句も毎日載せています。いわゆるプロです。
選ばれた方はみんな上手いですね。選者の目が確かな証拠です。
ボクは選評を読むのが好きです。また紹介してください。
ボクは時事川柳専門です。今朝の朝日にうまい具合に掲載されました。
ありがとうございます。
強一さんは、川柳塔社の同人です。まだお会いしたことはないのですが、「愛染帖」にいつも力作を寄せてくださっています。
時事川柳でしたら「川柳瓦版」がおもしろいです。(すでにご存じかもしれませんが…)。川柳塔社の例会日と瓦版の例会日が前後でくっつくことが多いので、ときどき参加させていただいています。瓦版に出かけるようになって、新聞を克明に読むようになりました。これも川柳のおかげです。