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昨日到着した『愛染帖』。今月の応募者は254名。その760句余り、本日午前中に選を完了。これから、選評及び入選句インプットにかかる。
今回のは11月号掲載のためアップできず。9月号に発表分を下にご紹介。

 【愛染帖】川柳塔誌9月号掲載分より、ベスト10。
 
この歳になるとムチよりアメがいい  香南市 桑名 孝雄
(評)成長期にはムチもアメも必要だが、ゴールが見えてきたのに、いまさら叱咤はゴメン。ゆったり甘えさせてほしいものだ。

笑ってるとき髪の毛もよく伸びる  海南市 小谷 小雪
(評)なるほど、リラックスしているときには細胞が活発に働くということか。たしかに、笑顔の多い人は顔の色艶も良い。

自由とはこういうことか独り酒  鳥取市 夏目 一粋
(評)誰からの束縛もない楽しい独り酒。だからこそ、自分で決まりをつけて切り上げなければならない。自由には自己責任が伴う。

ニッポンはいい国ですと蝉しぐれ  羽曳野市 徳山みつこ
(評)飢餓はない。自爆テロもない。油田事故もない。まずまず、良い国ではあるが、虫や鳥や小動物が減っているのが気がかり。

夏帽子しゃんと歩かにゃ似合わない  加東市 中上千代子
(評)うつむいて背中を丸めてトボトボでは、おしゃれな夏帽子も台無し。胸を張って颯爽と歩けば、十歳は若く見える。

怒ってる遺影も一つ要りそうだ  池田市 上山 堅坊
(評)叱ってくれる人がいない独り暮らし。微笑んでいる遺影だけでは飲み歩いてばかり。二日酔いの朝には厳しい顔の写真が要る。

まだ縫えるお地蔵さまのよだれ掛け  和歌山市 福本 英子
(評)縫い物は得意だが、目もつらくなって、最近は、お地蔵さまの涎掛けぐらい。でも、お地蔵さんはきっと喜んでおられるだろう。

寂しくてあほなテレビを見続ける  豊中市 荒巻  夢
(評)出演者だけが騒いでいるアホな番組が多くなったが、その騒々しさもアホさ加減も、ひとときは寂しさを慰めてくれる。

一見の客を大事にする屋台  和歌山市 磯部 義雄  
(評)初めての客でも、常連と同じように接する。それが接客の基本。だが、繁盛して鼻が高くなると、その基本を忘れる者が多い。
           
つぎの世もきっと失恋ばかりだろ  豊中市 安藤寿美子 
(評)来世のことは誰にも分からないのだから、今からそう悲観することはない。ひょっとして、絶世の美女に生まれ変わるかも…。

(午後10時25分、追記)
午後9時前、昨日の悪友から、また、TEL『おしんにいます。会いたいという人が来ています』ということ。『はて、だれだろう?』と出かけたら、二度ほど飲み屋で出会ったことがある牧場主。
駄弁って飲んで歌って、先ほど帰宅。

 鐘の鳴る丘  90点
 月の砂漠  (牧場主のリクエストで歌ったが、採点のない歌だった)

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