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月曜日に到着していた「愛染帖」。応募者278名は新記録? 昨日中に選&選評完了&発送。今回のは7月号発表のためにアップできず。5月号に掲載されている中からベスト10をご紹介。

   【 川柳塔 5月号掲載 愛染帖 】 ベスト10句。

楽しんできたという顔せぬ夫   西宮市  緒方美津子
(評)留守番の妻に「楽しかった」という顔は見せられない。それが思い遣りであり男の矜持。後ろめたさも少々あるのはあるが…。

デュエットもせがみ過ぎるとストーカー   河内長野市  坂上 淳司
(評)酒と歌で高揚すると大胆になるが、しつこいのは禁物。「酒癖が悪い」「いやらしい」等という不名誉なレッテルを貼られる。
           
自分には甘いと孫が指摘する   米子市  見山 温子
(評)注意や叱責は「孫のため」と思ってやっているのに、遂に逆襲してきたのだ。しかし、言われてみれば、自分に甘いのは事実。
             
たった今持ったつもりの物が無い   岡山県  田中  恵
(評)さっき手にしたはずのものが、まるで魔術にかかったように失せている。さてさて、またまた日課の「捜し物の時間」である。

生温い空気が僕の性に合う   高槻市  片山かずお
(評)「温厚篤実」な人は「丁々発止」が苦手。若い頃は「波乱万丈」「疾風怒濤」にも耐えられたが、今は「春風駘蕩」がありがたい。
 
トイレまで電気消さずに床につく   神戸市  能勢 利子
(評)奥さんを亡くした友人が「寂しくて、ラジオ深夜便をつけっ放しにして寝ている」と言っていた。トイレの電気も同じだろう。
 
バカヤロウ声を出さずに言いました   大阪市  太田としお
(評)声に出したら喧嘩になるが、心の中で叫んでいる限りは大丈夫。だが、正直な人は顔に「バカヤロウ!」が現れるので要注意。
       
負けてからも一度開く入門書   堺 市  矢倉 五月
(評)何事も基本が大切。入門書をおさらいすれば敗因やヒントが見つかるだろう。悔しがっているだけでは進歩せず負けてばかり。

友の訃に古いなだれの音がする   大阪府  籾山 隆盛
(評)突然の訃報に方向感覚を失ってしまったような感覚。ゆるぎないものと思っていた穏やかな暮らしの一角が崩れ去る衝撃だ。
           
夫の薬七回忌終え始末する   米子市  後藤美恵子
(評)見るたびに夫の面影が浮かぶ常備薬。ずっと処分出来なかったが、ようやく決心がついた。歳月の治癒力はゆっくりだが確実。

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