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昨日、川柳塔社事務局から『愛染帖』の応募句が届いていたが、外出したために着手できず。
本日、孫台風、義姉宅へ逸れたので、これ幸いと朝から着手。応募者257名の770句余りを厳選。先ほど入選句インプット完了。
今回のは10月号に発表のためアップできず。8月号掲載よりベスト10をご紹介。

 【川柳塔8月号掲載 愛染帖】 ベスト10
          
神ぞ知るらしいが神は大キライ  シドニー 坂上のり子
(評)なんとまあ、大胆不敵な言葉!だが、たしかに、平穏無事をもたらすどころか、戦争の元凶になる胡散臭い神々ばかりである。

息子との段差を埋めるタイガース  枚方市 伊達 郁夫
(評)「タイガース勝っとるぞ!」「えっ、ほんま、めずらし!」。日頃は敬遠がちな息子と打ち解けられるのも、タイガースのおかげ。

そっくりな孫を叩けるわけがない  橿原市 安土 理恵
(評)欠点も長所もそっくり受け継いでいる孫。DNAの根っ子にいる自分を棚に上げて、孫だけを叩くなんて、あまりにも理不尽。
          

自転車に乗っけてやると孫が言う   堺 市 大隅 克博
(評)嬉しいことである。乗っけてやったことを覚えているのだ。思い遣りのある子に育った孫の自転車は、どんな高級車より爽やか。

悪友は未だに脂ぎっている  鳥取市 土橋はるお
(評)古稀を過ぎているのに、話す内容は銭金や色恋など生臭いことばかり。暑苦しいが生命力に満ちた奴。血圧は大丈夫か?

柵が離してくれぬ現在地  和歌山市 牛尾 緑良
(評)煩わしく思うこともあるシガラミだが、そのお陰で地道に暮らせているのかもしれない。シガラミを断ち切ると根無し草になる。

自由には寂寥感がついてくる  藤井寺市 太田扶美代
(評)たとえば、誰からの束縛も受けない気ままな一人旅とか、みんな外出した我が家。ラクチンではあるが、ちょっぴり寂しい。
          
古き良き昭和が残る立ち飲み屋  河内長野市 松岡  篤 
(評)立ち飲み屋の魅力は、安くて気楽で、軽く飲んでサッと帰れるところ、そして、煤けたノスタルジックな雰囲気がうれしい。

鉛筆を舐めても知恵はもう出ない  和歌山市 古久保和子
(評)泉のように湧き出ていたネタも最近はサッパリ。「これは詠った」「これはどこかで見た」と、ベテランになると苦吟の連続。

  
幸せな蛍はリズムよく光る  京都市 都倉 求芽 
(評)不思議な事象に満ちている自然界。生き物たちの営みに目を凝らし、己が想いを重ねることによって、川柳の素材は無限になる。

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