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この3日間ほどずっと雨。絶好の読書日和。本棚には「もう一度読み直そう」とか「いつか読もう」と置いてある本が溜まっている。その中から軽く読み飛ばせるものを選んで2冊読了。

【長いお別れ】 レイモンド・チャンドラー (清水俊二訳)(ハヤカワ文庫)
ご存知、私立探偵「フィリップ・マーロウ」シリーズの一つ。このシリーズでは「さらば愛しき女よ」と並んで双璧。何度か映画化もされている。「さらば…」は、もう3回以上読んでいるが、この「長いお別れ」は2度目?だと思う。しかし、後半になってようやく「ああ、こういうことだった…」と思い出したぐらいで、粗筋のほとんどは忘れていた。
若いころ読んだときは、清水俊二の訳が歯切れ良くて、マーロウの台詞などにスカッとした印象がある。だが、読み直して、回りくどく感じたり、分かりにくい比喩や警句があったり、あまりスカッとしなかった。半世紀以上の歳月の経過が古臭くしてしまったのか、私の感受性が鈍くなったのか…。
村上春樹が【ロング・グッバイ】という題で訳しているが、「俺ならこのように訳するが…」という思いが募った結果かもしれない。村上春樹は「さらば愛しき女よ」も【さよなら、愛しい人】という題で訳しているが、表題に関してだけを言えば、清水俊二の【長いお別れ】【さらば愛しき女(ひと)よ】の方が上だろう。

  【クリスマスのフロスト】 R.D.ウィングフィールド (芹澤 恵訳)(創元推理文庫)
本の帯文によれば、本書は1994年の「週刊文春」ミステリーベスト10の第1位とのこと。ちなみに、おなじフロスト・シリーズの題2弾「フロスト日和」は1997年の1位。第3弾「夜のフロスト」は2001年の1位とのこと。
この3冊と「フロスト気質」(上下2巻)を、友人が他の本と一緒に送ってきたのは、もう10年ほど前。「おもしろいから読め」とか何とか書いてあれば、義理にでも目を通すのだが、何も書いていなかったので「その内に読もう」と本棚に乗せたままになっていた。
上の「フィリップ・マーロウ」は私立探偵だが、この主人公「ジャック・フロスト」は警部。だが、風采の上がらない、冗談ばっかり言っている警部。と言えばテレビでお馴染みの「コロンボ」を思い出すが、読んでいてずっと、あのピーターフォークの顔や仕草が浮かんできた。ただ、コロンボのほうが幾分か上品で、このフロストのジョークは下品。
訳者の「あとがき」には、「フロスト」シリーズは好評で、イギリスではテレビで放映されているとのこと。
そして、【編集部追記】として、『訳者あとがき中のテレビシリーズは、アルシネテラン・レーベルにて2002年11月よりDVD及びビデオが発売の予定。全26巻』 (2002年9月記)

上記2冊を連続して読了したが、軽くて読みやすく面白かったのは「フロスト」。
「長いお別れ」&「さらば愛しき女よ」とも、村上春樹訳のものを、また時間のあるときに読みたい。できれば清水俊二訳と読み比べたい。もちろん、原文と読み比べするのがベストだが、私にその能力はない。

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