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昨日&本日、みっちり愛染帖の選。今月の応募は264名。ほとんど完了。  今回のは、9月号発表のためアップできず。7月号に掲載のものを御紹介。 

 【川柳塔7月号掲載 愛染帖】 ベスト10

 さわさわと朝の窓打つ放射線   福島県 七ツ森客山            (評)爽やかな初夏の朝。明るい光と共に届く不気味な放射線。歴史的大事件の現場から生まれた、川柳史に残るであろう戦慄の一句。

 パフォーマンスだから汚れぬ作業服   鳥取県 細田 裕花         (評)瓦礫の片付けはしない。「皆さんと共に、私も頑張っています」と表明したいだけの大臣たちの作業服。半年着ていても汚れない。

神さまがくすぐったので山笑う   和歌山市 木本 朱夏          (評)暖かい南風に命じて、麓からくすぐらせたのだろう。一斉に芽を吹いた木々が明るくさんざめく「山笑うが如き」最高の季節。

腰痛にあまり効かない若葉風   浜松市 岡田 史郎            (評)マイナス思考には効果のある若葉風も腰痛には効かないか。絶好の行楽シーズンというのに残念なことである。おだいじに!

暇だから郵便受けをまた覗く   高槻市 左右田泰雄            (評)さっき覗いたばかりだけど…。ひょっとしたら、もう行ってしまったのかもしれない。郵便物が何もない日は、ちょっと寂しい。

夫婦げんかでもしなければ間が持たぬ   高槻市 片山かずお        (評)一日中顔を突き合わせていたら誰だって喧嘩する。散歩に出るとか、図書館へ行くとか「亭主元気で留守がいい」を実行しよう。

すれ違う友の夫を見定める    三田市 田中 章子           (評)「ははあ、この人が御主人だったのか…」「うちの亭主のほうがちょっとマシかも」などとしげしげ。川柳作家は好奇心旺盛。

同窓会解散 記念樹の前で   和歌山市 牛尾 緑良            (評)記念樹を植えた日は、前途洋々の笑顔ばかりだったが…。一人逝き二人逝き、とうとう解散となってしまった。寂しい限りである。

死支度してからなんともう十年   大阪市 柴本ばっは           (評)「いつ死んでも悔いはない」と覚悟を決めた日から、早くも十年過ぎてしまった。この調子だと、あと十年は大丈夫のよう。

享年で違う葬儀の気の毒さ   岸和田市 増田 隆昭            (評)百歳の葬儀にも、礼儀として「ご愁傷さま」と言うが、「気の毒」とは思わない。さて、何歳以下なら、そのように思うのだろうか。

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  1. 鈴木順子 on 2011年7月21日 at 5:04 AM :

    おはようございます。
    『愛染帖』で気分良くなりました。やっぱ!川柳は私の『元気の素』ですわ。お邪魔しました。ありがとうございました。

    • 完司 on 2011年7月21日 at 7:58 AM :

      おはようございます。
      そうですね。いい句に出会えると元気が出てきます。たとえ、それが哀しい内容や重たい作品であっても、何か力をくれるような気がします。不思議なことです。

  2. 岡本恵 on 2011年7月21日 at 5:06 PM :

    たくさんのいい句と
    何より 読み応えのある楽しい選評をいっしょに楽しめて
    とても勉強になります(^^)
    川柳の選句にも体力がいることでしょうね
    お体にお気をつけて お過ごしください
    ありがとうございました

    • 完司 on 2011年7月21日 at 5:50 PM :

      読み応えのある楽しい選評、とは畏れ入ります。ありがとうございます。
      選には少々忍耐と体力が要りますが、評は楽しいです。良い句を読むといろいろな想いが湧いてきます。
      逆に言えば、いろいろな想いを抱かせてくれる句が良い句なんでしょうねー。

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