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 英オックスフォード大学で人工知能の研究を行うマイケル・A・オズボーン准教授が、同大学のカール・ベネディクト・フライ研究員とともに著した『雇用の未来―コンピューター化によって仕事は失われるのか』という論文が、いま世界中の話題。同論文の凄味は、702 種すべてについ、コンピューターに取って代わられる確率を仔細に試算したこと。言うなば、これから「消える職業」「なくなる仕事」を示したに等しく、これが産業界に衝撃を与えている。簿記・会計・監査事務員、スポーツの審判、不動産のブローカー、レジ係、集金人、データ入力作業員、塗装工、仕立屋等などは「消える、なくなる」可能性の高い。いずれもコンピューターに代わられる確率は90%以上。これまでロボットはルーチン的な作業しかできないとされてきたが、ここ10年間におけるロボットの能力向上は目覚ましく、多くの仕事が機械の脅威にさらされる。一方、日本のロボット市場は直近で9000億円だが、これが’20年には3兆円、35年には10兆円。この10月に行われた日本最大のIT・エレクトロニクス見本市「CEATEC」では、人間相手にラリーをする卓球ロボットなどが来場者の度肝を抜いた。最近、携帯大手ソフトバンクが、人間相手に会話をする世界初の感情認識パーソナルロボットを発表する。SFの世界が現実化する日が近づくが、それは同時にロボットが人間の仕事を奪う皮肉な結果をもたらす。孫たちの就活にも役立てましょうね。それにしても、休刊日はなにか寂しい。

 今日がお誕生日の方、おめでとうございます。11月10日(月)の花はソーセージみたいな「ガマ(蒲)」、花言葉は「救護」。因幡の白うさぎは、大国主命の指示でガマの穂にくるまり、その花粉で止血して傷を治したらしい。1968(昭和43)年の今日、琉球政府主席初の公選。即時無条件全面返還を揚げて屋良朝苗氏が当選。私は14日まで骨休み。句集上梓にかかる雑務。出来れば来年の「年賀状」、家周りの清掃も。ところで、先人・田中五呂八氏曰く「他人の芸術作品は完全に鑑賞されるものではない。つまり、ある作者が辿った創作心理の過程と、鑑賞者が鑑賞する心理過程とが完全に一致することは絶無である(昭和4年11月)」と。芸術作品には届かない私たちの句も同じでしょうね。五呂八氏の句。
 小鳥いま五感を握る闇の枝
 哲学の中のわが家で死に損ね
 夜を食い飽きた墓から出た時計 ほか



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ロボットに仕事取られて牛丼屋”にコメントをどうぞ

  1. 岡本 恵 on 2014年11月10日 at 7:03 AM :

    茂男さん、おはようございます。
    五七五を適当に組み合わせてくれるツールもあるようですから、川柳の存在意義もうっかりすると大変なことになりそうですね。心して作品に向き合わないといけませんね。
    鑑賞について、もちろん完全な一致は難しくても、心の其処から揺さぶられるような、自分の中で何かが羽ばたくような感覚を持てたら、その時はかなり作者さんに近くなれているのではないかと思います。茂男さんの句集『ありがとう有り難う』を読む時には何度も立ち止まります。大切な一冊を届けて下さって、改めてありがとうございます。

    • 二宮 茂男 on 2014年11月10日 at 8:43 AM :

      恵さん はようございます。川柳の「書き手」と「読み手」、「書き手」は、読んで下さる方に分かってもらえるように気を配って書くし、「読み手」は、「書き手」の世界を理解しようと精一杯こころを尽くして読む。特に、心象句の場合は・・・。が、それでも、響き合えないときがある。おっしゃるとおり、自分の中で何かを感じられたら、その時はかなり書き手に近くなれている。その通りだと、私も、思います。ご一読いただきまして、ありがとうございます。今日は快晴。こころの芯から爽やかに。

  2. 吉田陽子 on 2014年11月10日 at 12:12 PM :

     茂男様  こんにちは、ロボットに仕事を奪われたら大変な事、でもその上を人間が行ってほしいものです。川柳ならロボットには負けませんよね、、、。しばらくは骨休めとお書きになっていますので、寄らせていただきました。中海は冬鳥が飛来し賑やかになりました。水鳥公園には八月に行きました。カワセミとへらさぎを見たと記憶しています。私の住んでいる処は、米子駅に比較的近い永江という団地です。三十年以上経っている団地です。茂男さんが勤務していらっしゃった頃は無かったかもしれません。私自身米子を出たことがありませんので、何処かですれ違っていたかもしれませんね。皆生の近くにも住んでいました。
     お家回りの清掃もなさって、川柳でのお出かけもあり、それをリズムよくこなしていらっしゃる様子に、日々見習わなくてはと思っています。草取りお疲れが出ませんように。

    • 二宮 茂男 on 2014年11月10日 at 2:02 PM :

      吉田陽子さん こんにちは。孫たちには、ロボットに取って代われない仕事をすすめたいと考えております。そうそう、「水鳥公園」です。当時から、彦名在住の仲良しのT・K氏に、案内されたのが最初です。そうですよね、米子の方は、お嬢さんが、山陽の、広島、岡山方面にご縁があっても、「米子」がいいと。ところで、今日の横浜は、快晴、洗濯も、布団干しも、庭仕事も、快調です。ありがとうございます。素敵な、秋のひとときをお楽しみください。

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