毎日のように、ポストへ会いに行っているが、良い返事は、時たまにしかかえって来ない。没の山はも、ピラミットを超えたかもしれない。それでも懲りずに投句するのは、ただ日本郵便を肥やすためだけではない。それはひょっとしたら、野村賢悟であるために、また、野村賢悟を確かめるために続けているようである。その赤ポストも、丸形の、子供の背丈くらいのはもう見ることはできない。無機質な四角い箱型のが、今は一般的である。
今日の没の山を作るために、熱燗の日本酒とともに頭をひねっている。母さんには勉強だと言って、居間を出ると、勉強するのに、酒を飲むんねとぴしゃり。言うことは知っている。
万歩計、5.233歩