●東京女子医科大が、2021年度以降の入学者の学費を6年間で計1200万円値上げすることが報じられ、ネット上で波紋が広がっている。大幅値上げにより、同大は私立医大のうち全国で2番目に学費が高くなる見通しだ。医学部受験に詳しい予備校代表は、値上げの動きが他大学にも広がる恐れを指摘する。
●ボーナス「不支給」騒動も。東京女子医科大を巡っては、同大傘下の東京女子医科大病院が、コロナによる経営悪化などを理由に一時、夏のボーナスの不支給を決めた。ボーナスゼロや、多数の看護師が一斉に退職する意向であることが報じられ、国会でも取り上げられるなど話題に。病院側はその後、ボーナスの原資の目処が立ったとして支給に転じた。同病院では2014年に2件の死亡事故が発生。そのうちの1件では、病院側に賠償金の支払いを命じた一審判決が確定している。
●受験あきらめる学生。大幅値上げの決定は、すでに受験生に影響を与えている。
●医学部予備校ACE Academy代表の高梨裕介さんは、8月初旬、東京女子医科大の公式サイトで、学費が大幅に増額されていることに気づいた。同大が公開する医学部の入試案内によると、6年間の学費総額は4621万4000円。前年度比で1200万円の値上げになる。
●「私たちの予備校に通う生徒で、東京女子医科大を受ける予定だった生徒のうち、半分以上が学費の値上げを理由に受験を諦めました。お金が無ければそもそも受けられないし、受かったとしても学費の安い別の大学も受かれば、わざわざ高い方を選びません」(高梨さん)
●高梨さんによると、値上げの影響は学生の経済的な負担が増えることにとどまらない。「例外はあるものの、学費が上がれば偏差値は低下する傾向があります」
●河合塾のデータによると、学費3500万円以上の13大学のうち3大学が偏差値62.5。学費が最も高い大学の偏差値は最も低い。
●一方で、学費2000万円台までの10大学のうち、9大学が偏差値67.5以上となっている。東京女子医科大は値上げ前の2020年度までは学費が3400万円台で、全国の私立大医学部の中でも平均的だった。
●「『学費が群を抜いて高く、偏差値は低い大学』というイメージが付けば、在学生や卒業生に与える影響は大きいです」(高梨さん)
●値上げ「追随」の懸念。コロナ禍で全国の病院の経営悪化が問題になっている。一方で、高梨さんによると、私立医大のうち、コロナによる経営難を理由に来年度の学費の値上げを決めた大学は他にないという。東京女子医科大は値上げの詳しい理由を公表していない。
●高梨さんは、「東京女子医科大の経営悪化はコロナが本当の原因とはいえず、医療事故などの不祥事や経営能力に問題があるように思います。大学側は値上げの理由を在学生や受験生に向けてきちんと説明していません」と批判。「今回の学費増を受け、他の大学でもコロナを理由にして大幅値上げに追随する動きが出てきてしまうのではないかと懸念しています」
中秋の名月の今日は10月1日(木)。曇りのち晴れ。16~22度今日がお誕生日の方、おめでとうございます。今日は①新型コロナウイルス感染防止策で実施している入国制限を、全世界を対象に条件付きで緩和。②新型コロナウイルス感染との同時流行に備え、65歳以上高齢者へのインフルエンザワクチン優先接種を開始。③瀬々倉卓冶氏の卒寿誕生日。私は朝1で天照大御神、荒神さまなど我が家の神神にお参り。ところで、月刊「川柳マガジン」10月号を拝受。竹田麻衣子氏が編集後記で曰く「(略)著名作家から『たった17音で誤字脱字があることは許しがたきこと。言語導断である』というコメントが入稿され、黙って誤字を直したこともある。(略)心に留めておきたい」と。編集も 大変ですよね。お疲れさま。感謝していますよ。
●私は「川柳マガジンクラブ誌上句会「液体」の選をさせていただきました。
客9 血液はさらさら スッピンで勝負
客8 調子者どの器にもすぐ合わす
客7 師と仰ぐどの器にも馴染む酒
客6 一滴の水もこぼさぬ水の星
客5 頑張っていますね表面張力
客4 香水の一滴が持つ悪巧み
客3 あなたは個体わたし液体邪魔しない
客2 あと五分待って涙の乾くまで
客1 熱帯夜ひつじも夢も液状化
人 令和の喉にまだ昭和史のヘドロ
地 逃げ水と知って平和をまだ祈願
天 ウイルスに勝負を挑む午前様
【選後感想】コロナ禍の世で人と「液体」の素敵なドラマと四つに組み響き合いながら楽しませていただきました。いい句ばかりの中から三才句には社会性のある句をいただいた。【人】平和な平成を越えた令和の喉に「昭和史のヘドロ」。比喩の「ヘドロ」が適切。【地】戦後75年核兵器のない平和を祈願し続ける。「逃げ水」がお見事。このフレーズを使われたのはお一人さんだけでした。【天】数少ない反社会的な句もいい。小池さんの自粛の叫びを小耳に新型コロナウイルスに真っ向勝負を挑んだ若者。戦場は歌舞伎町でしょうか。小気味いいですね
●茂男の句
気のせいか妻が日に日に若返る
延命はノーサンキューと書いて消し
一粒のタネへ大地の指定席
(また頑張ります)
●【初心忘るべからず】(世阿弥元清)(「日本名言辞典」桑田忠親編)