男の料理教室の中に有ったレシピだが、私は終戦直後、物のない時代に母親が作ってくれたのを憶えている。終戦後すぐの麥飯は、今の押し麦とは全然知這う「余増し麦」と言って、牛の飼料になるものを二度炊きして飢えを凌いだものである。いまの麥飯は、むしろグルメのうちに入る。干し柿の白和えも、グルメのうちになるのである。
2ヶ月ぶりにハーモニカ教室が始まった。先生曰く、生徒の中には、2ヶ月間ハーモニカに触れなかった、人がいるかと思へば、口が切れるほど練習をしてきた人ががいるらしいと、ブラックユーモアを飛ばされて、耳が痛かった。今日の練習曲は、童謡のお母さんであったが、先生の編曲によるアンサンブルでファーストもセカンドも、飾りの音符をふんだんにちりばめ、コード、バスハーモニカは、掛け合いのタイミングが難しく、元を取られそうだ。
万歩計は3.693歩