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●昨年9月に亡くなった樹木希林さん。彼女が生前に残した名言を集めた本が、女性たちから支持を集めている。『一切なりゆき~樹木希林のことば~』(文春新書)、『樹木希林 120の遺言』(宝島社)で、かみさんの本棚からこっそり拝借、その中から5つピックアップを試みる。

①<揺るがぬ強さの秘密>「欲や執着があると、それが弱みになって、人がつけこみやすくなる。」(『一切なりゆき』 p.36)希林さんに向き合った瞬間に全てを見抜かれてしまいそうな迫力がありましたね。この冷静さのもとにあったのが物事に執着しないことだったのですね。

②<悲劇の主人公になってはいけない>「端から見て良さそうに見えているものが、案外その人にとって辛かったりするものがあるから、みんなそれぞれだから。」(『樹木希林 120の遺言』 pp.140-141)。人生、思った通りにならないと感じたとき、自分以外の全ての人が、幸せそうに見えてしまう。希林さんは、そんな弱った心を一喝してくれる。

③<致命的なブサイクにならないために>「『私が』と牙をむいているときの女というのは醜いなあ。」(『一切なりゆき』pp.150-151)。「私が」と攻撃性が強まるほどに、逆に満たされなさや報われなさが目立ってしまう。そのことに気づけない女性が(男性も)、哀しく醜いと言っているのですね。

④<状況に応じて、流れに任せる>「失敗したらね、そこからスタートなの。あんまり深く考えない。」(『樹木希林 120の遺言』pp.44-45)。すごいのは、美人とはいえないご自分の顔までも「ミスして出て来ちゃった」と語っていること。女優として長いキャリアを重ねてこられたのも、そんな不具合を活かそうと工夫してきたからだといいます。

⑤<私の言葉で救われているようじゃ…>「それは依存症というものよ、あなた。」(『一切なりゆき』 p.62)。ここまで、ありがたい言葉から学ばせていただいたが、そこで100パーセント納得して安心しているようではダメ。晩年、老いや死について訊かれる機会の多かった希林さんですが、結局は「死んだことないからわからないのよ」というのが、正直な気持ちだったようです。そんなものですよ。

●だから、最後は自分で考えるしかない。そうできるように自分を導く生き方を必死に模索していくしかないのですね。こうして振り返ると、女優という枠を超えて、影響を与えてきた存在だったのだと再認識する。ふと立ち止まったとき、自分の心と対話させたくなる言葉の数々ですね。本棚に戻します。かみさんありがとう。

今日は2月9日(土)。日中も2度どまり雪のようですよ。今日がお誕生日の方、おめでとうございます。今日は①日本維新の会党大会(大阪市)②漫画の日。今日の「鮎川柳会」2月の学び合いは延期です。次回は3月9日(土)13時福祉センター501号室。ところで、みんな違ってみんないい川柳。今日は北陸の安川久留美氏の句です。

●万物の霊長きょうは人を蹴り    安川久留美
(みんな違ってみんないい鑑賞それぞれお楽しみ下さい。)



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身の丈にあった人生魅せられる”にコメントをどうぞ

  1. あすか on 2019年2月9日 at 8:25 AM :

    茂男さんおはようございます。寒くてどんよりした朝です。
    雪降ってもいいけど直ぐ雨に変わって溶かして凍らないでほしい。
    と わがままな事考えてます。一切なりゆきに任せましょう。

    今朝も読売新聞神奈川版入選おめでとうございます。

    母さんの胸でいい子が泣き直し

    いい子してるのも子供には重荷になる時があるんでしょう。
    温かいお母さんの胸の中でホッとしたのでしょう。
    子供抱っこしたり叱ったりした日が懐かしくなりました。

    今日は厚木ですか。電車が普通に動いてくれるといいですね。

    • 二宮 茂男 on 2019年2月9日 at 9:26 AM :

      あすかさん おはようございます。寒いですね。読売県版へのご支援ありがとうございます。寒いですね。心愛ちゃんもお母さんの胸で泣きたかったに違いありません。ところで、私ごとですが、小学校低学年のとき赤ちゃんだった弟を背負って遊びに行きました。鬼ごっこにしても、缶蹴りにしても、背中の荷が邪魔になり、神明社のやしろにおろしてそっと寝かせるのですが目が覚めてぎゃーぎゃー泣きました。が、暫くすると泣き疲れてすやすやと寝ていました。これは、「いじめ」でなかったと思っています。また、鮎の会の学び合いは延期しました。改めて開催日を連絡致します。今日もありがとうございます。暖かくしてお過ごし下さい。

  2. 岡本 恵 on 2019年2月9日 at 11:51 AM :

    茂男さん、こんにちは。
    この本、本屋さんで平積みになっていました。興味深い内容ですね。なりゆき任せというのは簡単なようで難しい。自分がしっかりしていないとできないことです。大きな流れには逆らえませんから、今ここでどうするかちゃんと考えたいと思います。
    ところで、これからが正念場のリハビリなのですね。どうぞお大事になさってください。うまくいきますように。

    • 二宮 茂男 on 2019年2月9日 at 12:38 PM :

      恵さん、こんにちは。本屋さんで平積みでしたか。これから売れそうな雰囲気ですね。本の虫の関心を呼んでもベストセラーにはなりませんね。うちのかみさんのような普通は読まない人に読まれなければいけませんね。また、これからが正念場のリハビリ、第一期、第二期迄は承知しているのですがその先が読めません。長引くのは覚悟をしています。今、一人のウオーキングから帰りました。もう雪は降らないでしょうが、寒いですね。今日もありがとうございます。暖かくしてお過ごし下さい。

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