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 俳優の高倉健さんが10日、83年の生涯を閉じた。「鉄道員(ぽっぽや)」のロケ地となった北海道南富良野町の佐藤圭子さんは当時、地元婦人会会長として出演者やスタッフに食事を差し入れた。高倉さんは手作りのいも団子を『これがあるから頑張れる』と喜んで食べてくれた。私たちも毎日頑張って作った。佐藤さんは毎年秋にジャガイモを送っていたが、今年は高倉さんからの返事がなく心配していたといい、「まだまだ活躍してほしかった。何も考えられない」と。撮影の舞台となったJR「幾寅駅」に、花を生け続けている。「高倉さんのおかげで駅に国内外から観光客が来てくれている。この駅を守り続けたい」と。戦中、戦後から今日の豊かな世まで、芸の道を、不器用な風が駆け抜けた。合掌。

 今日がお誕生日の方、おめでとうございます。11月19日(水)の花は、まだ風が冷たい北国の4月に開く白い5弁の花「リンゴ」、花言葉は「誘惑」。1863年の今日、米大統領リンカーンが「人民の、人民による、人民のための政治」の有名な演説。私は、近藤紡藝さんから、川柳句集「紡ぐ」(新葉館出版)を拝受。ご自身と向かい合う佳句ばかり。特に、響きあう句を書き留めてみました。ありがとうございました。紡藝さんの句。
 秋桜私も風のかたちです
 今日からの私のために花を買う
 上弦の月に優しい嘘を盛る
 腕時計外して私鳥になる
 グラン・ジュテ明日はもっと高く飛ぶ
 占いは要らない今日からは一人
 許すとは諦めること外は雪
 今日も快晴人の気も知らないで
 聖女でも悪女でもないいくじなし
 黄昏に街は優しい船になる ほか



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不器用な風駆け抜ける芸の道”にコメントをどうぞ

  1. 無冠帝 on 2014年11月19日 at 7:24 AM :

    おはようございます。
     今朝の茂男さんのタイトル句は高倉健さんのことを詠んだものだろうと予想していましたがやはりその通りでした(笑)。高倉さんは寡黙の人の印象だがユーモアもありコーヒー好きの人だったらしくて、札幌のコーヒー店にはお忍びで11年も来ていたそうです。惜しい人を亡くしました。
     さて、朝日の秀句は下記の句です。
       ☆不器用に寡黙のままに漢(おとこ)逝く   石田貴澄
    茂男さんの読売への投句を楽しみにしています。

    • 二宮 茂男 on 2014年11月19日 at 7:55 AM :

      無冠帝さん おはようございます。高倉健さん、最後まで、こだわりがあり、健さんらしかったですね。それにしても、朝日は早い。読売は、明日が勝負です。横一線に、20句程度。選者の長井先生も大変です。
       ☆不器用に寡黙のままに漢(おとこ)逝く   石田貴澄氏
      この一句、「漢(おとこ)」が新鮮ですね。その他の「不器用」「寡黙」「逝く」は、うんざりするほど出てきます。それに、読売では、常連は、「逝く」を、使いません。私は、タイトル句より、少し、ましな一句を送付済み。メール投句の場合、この度は、今朝では、遅かったですね。早朝から、ありがとうございます。御地の冷え込み、ご自愛ください。

  2. 佐藤 千四 on 2014年11月19日 at 9:32 AM :

    おはようございます。
     健さんに合掌。
     きれいな駅っていいですね。都会の駅は清掃の係りが居るようですが田舎には居ない。私の町の駅は地元の老人会が自主的に花壇を造ったり絵を飾ったりしています。ボランティアです。でも線路の中の除草は出来ないでいます。

           駅掃除健さんもいるきっといる
     

    • 二宮 茂男 on 2014年11月19日 at 11:00 AM :

      千四さん おはようございます。健さんの映画、見ました。「鉄道員(ぽっぽや)」も。当たり役でしたね。ご冥福をお祈りします。ところで、我が町の最寄りの私鉄駅の清掃は、外注です。日中は、駅員さんが、時折、掃いています。また、生花は、華道の愛好者がボランティアでしょうか、常に、飾っていただいています。確かに、きれいになりました。トイレも、きれいになると、汚さなくなりますね。「駅掃除健さんもいるきっといる」、駅舎から乙松さんが、ひょつこり、出て来そうです。今日も、ありがとうございます。穏やかな、今日一日をお楽しみ下さい。

  3. 岡本 恵 on 2014年11月19日 at 10:15 AM :

    茂男さん、おはようございます。
    盆栽で林檎の花を見て以来、満開のりんご園の中に立ってみるのが夢です。蕾は薄桃色、花びらは純白で黄緑色の葉も鮮やかで・・・もちろん実もアップルパイも大好きです。花言葉の意味も合点がいきますね。
    ところで水海道のお隣の北水海道駅は無人駅です。一度乗り過ごしてしまった時に、当時は携帯電話もなくて、誰にどうやって連絡したものか途方に暮れたことでした。
    俳優さんは役の人物像と自分とのギャップをどうやって解消するのでしょうね。普段も誰かに成りきっているのでしょうか。自分という役が一番難しいかな。
    時事川柳の選者さんの立場からのコメントはとても勉強になります。今朝もありがとうございます。

    • 二宮 茂男 on 2014年11月19日 at 11:04 AM :

      恵さん、おはようございます。林檎は健康的ですね。リンゴの歌も好きです。亡き父はヒメ林檎の盆栽を10鉢ほと可愛がっていて、没後、ボツボツと、愛好者の皆さんにもらっていただきました。最後に、残った3本を地植えにし、息子が庭に家を建てるまで、花、果実を楽しみました。ところで、俳優さんはドラマを演じる。一方、私たちは、川柳でドラマを書く。役と自分とのギャップ、作品と自分とのギャップ。ネアカの方が明るいドラマを書く。一方で、ネグラの方
      が、極力、明るく、楽しい句を書いて、自分を徐々に改造する場合もあると思います。「渥美清」は、すっかり、「寅さん」になりきってましたね。今日も、ありがとうございます。素敵な、秋の一日を、お楽しみ下さい。

  4. 無冠帝 on 2014年11月19日 at 8:05 PM :

    追伸
     今朝、高倉健さんのことを詠んだ句を紹介しましたが、もう一句載ってました。
        男たちの憧れすべて持っていた   宮本明
         ◇両句、高倉健さん秘やかに死す。(選評)
     ボクは遅まきながら明日の選者が違うので、今日投句しましたが載らないでしょう。健さんと渥美清を絡ませて詠みました。

    • 二宮 茂男 on 2014年11月20日 at 7:09 AM :

      無冠帝さん おはようございます。
       男たちの憧れすべて持っていた   宮本明氏
       高倉健さん、見事な、生涯でしたね。海外でも、話題が沸き起こっています。無冠帝さんの素敵な句を楽しみにしています。私も、句にはなりませんでしたが、健さんから、渥美清さんを思い出しました。ありがとうございます。遅くなりまして、失礼しました。

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