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●「電車なのに自転車操業…」。キャッチーなコピーや、名物「ぬれ煎餅」、あるいは「経営状況がまずい」ということにかけてネーミングされて昨年の発売以降大ヒットの「まずい棒」。このようにアイデア商品や話題性によって何かと有名な銚子電鉄は、今や鉄道ファンのみならず多くの人々に知られている。鉄道会社とは思えないような型破りの経営手法を、いま改めてひもといていきたい。(鉄道アナリスト 西上いつき)

●千葉県銚子市を走る「銚子電鉄」。ローカル私鉄ながら、名物のぬれ煎餅やエンタメ鉄道など、独自のアイデアで鉄道ファン以外からも注目を集めている。一方で、社長の横領事件や震災による観光客激減など、幾度も廃線の危機に直面してきた。厳しい経営状況を打開すべく今も奮闘する竹本勝紀社長が、銚電のたぐいまれなるサバイバル経営を振り返る。(ダイヤモンド)

●車両は「中古の中古」 銚電のサバイバル経営とは

●銚子電気鉄道は、銚子市のJR銚子駅から犬吠埼付近の外川駅までを結ぶ片道19分の路線です。全長わずか6.4kmのなだらかな道のりですが、経営のほうは長年、険しい山道を走り続けています。

●そもそも、鉄道事業にはお金がかかります。たとえば、3年に1回実施される車両の検査には、1編成当たり1500万円ほどかかります。お金がないので、車両も中古の中古。電車の法定耐用年数は13年といわれる中、銚電では一番新しい車両で57年モノです。そんなビンテージ電車ですから、あちこち修理が必要です。さらに、車両だけでなく線路や信号機など、あらゆる設備の維持にコストがかかります。

●厳しい鉄道事業を支えているのは、副業で始めたお菓子の製造・販売です。「およげ!たいやきくん」ブームにあやかって、1976年にたい焼きを売ったのが始まりでした。そして1995年、地元の名産でもあった「ぬれ煎餅」を売り出したところ、これが大ヒットしたのです。

●テレビ番組に相次いで取り上げられたこともあり、3年後の1998年には鉄道事業の売り上げを上回りました。以来、煎餅の製造・販売が本業です。今でこそ多くの鉄道会社が不動産業でもうけていますが、銚電は何十年も前から非鉄道事業でもうけていた最先端企業だった、とは言えないでしょうか……。

●煎餅を売って苦しい経営状況をなんとかしのいでいた銚電でしたが、2004年、ついに廃線の危機が訪れます。

●当時、銚電はある建設会社の傘下にいました。しかしバブルの崩壊で、親会社の経営状況が悪化。そうした中で、銚電の社長を兼ねていた親会社の社長(当時)が、銚電名義でお金を借り、個人的な借財の返済に充ててしまったのです。その後、社長は業務上横領の罪で逮捕されました。

●このことで銚電は市や県から出ている補助金を凍結されてしまいました。銚電のようなローカル私鉄の多くは、国や地域からの補助金によって支えられています。おまけに民間金融機関の信頼も失い、お金を借りる道を次々と絶たれてしまったのです。

●税理士である私に声がかかったのは2005年のことです。お世話になっていた銚電の顧問弁護士の方に、会計の専門家としてサポートしてくれないかという相談を持ち掛けられたのです。当時の経営状況は非常に厳しいものでした。破産の申し立てを検討していたものの、そのために裁判所に預ける予納金すら用意できない状態だったのです。

●銚電の顧問税理士となった私はまず、何とかお金を借りる方法を探しました。幸い、銚電はまだ政府系の金融機関からお金を借りたことがありませんでしたから、国民生活金融公庫(当時)から1500万円、中小企業金融公庫(当時)から5500万円の計7000万円を用立てることができました。

●しかし、先述のとおり鉄道は金食い虫です。しかも公的補助を受けられないので、
線路や車両の状況は悪化するばかり……。せっかく借りたお金は、わずか半年で使い切ってしまいました。

●鉄道事業にはコストがかかる。一方で、お金を新たに借りてくることもできない。
もう残された手段は、売り上げを上げることしかありません。とはいえ、突如として乗客が急増することもありません。

●そこで、ぬれ煎餅です。私もさまざまな鉄道イベントに足を運び、他社が鉄道グッズを売る中、社員たちと煎餅を売りまくりました。その結果、1日100万円ほどの売り上げが立つようになりました。

●しかし、それでもまだ足りません。ついには、労働組合からお金を借りて社員の給料を支払うまでになってしまいました。社員が積み立てたお金で社員に給料を払う……まさに「電車屋なのに自転車操業」(笑)。

●私は、昨年11月下旬に仲間とぶらり人気のローカル列車「いすみ鉄道」と養老渓谷、栗又の滝へ旅をした。土産は名物「ぬれ煎餅」と決め込んでいたが、車内でも大多喜駅、大原駅も買えずにがっかりした思い出がある。一行に、同じ思いの客が数名いた。いすみ鉄道と銚子電鉄がもう少し仲良くすればもっと、もっと売り上げが伸びますよ。

啓蟄の今日は3月5日(木)。晴れ時々曇り。7~15度。日中も冷たい風がつよまるとか。今日がお誕生日の方、おめでとうございます。今日は①核拡散防止条約発効から50年。②石油輸出国機構(OPEC)臨時総会(ウィーン)。3月5日のNHK大会も中止とか。ところで、江崎紫峰氏から噂の「自遊人」(新葉館出版 本体1.200円+税)を一昨日拝受。一気に読ませて頂き、少しですが紹介させて頂きます。改めて、氏は女性にもてる知識人ですね。

●紫峰の全国漫遊記(抄)
・北海道
北海道やはり一つの国と知る(北海道)
札幌の歴史見つめる時計台(札幌)
ヨサコイの祭りに揺れる北の町(北海道)
凍てついた吹雪が痛い北の国(網走)
クリオに出合い心が癒やされる(網走)
北海道ラベンダーより蟹が好き(北海道)

・東北
岩牡蠣をパクリと食べる道の駅(秋田)
兵(つわもの)の栄華を偲ぶ光堂(岩手)
語り部にせがんで聞いた「カッパ淵」(岩手)
山伏が今日はガイドで法螺を吹く(山形)
板そばの風味に合わせ呑む地酒(山形)
ケネディが評価鷹山鼻高い(山形)
仙台でまずは贔屓の牛タン屋(宮城)
独眼で青葉城から見るローマ(宮城)

・関東(除東京)
日本橋ちょっと小粋な店がある(江戸東京散歩)
ママよりもあの子に逢いに行く銀座(江戸東京散歩)
天神へ逢瀬を急ぐ男坂(江戸東京散歩)
巣鴨まで心の棘を抜きに行く(江戸東京散歩)
仲見世に色濃く残る江戸情緒(江戸東京散歩)
猪牙舟がここから出たか柳橋(江戸東京散歩)
紫峰とは君のことかと筑波山(茨城県)
常磐線大事な時によく止まる(茨城県)
ヨコハマはいつも異国の風が吹く(横浜)
バーボン片手にジャズズに酔いしれる(横浜)
赤レンガ妻と歩いた日の記憶(横浜)
頼朝の栄華を偲ぶ寺巡り(鎌倉)
鎌倉は名刹だけが生き残り(鎌倉)
湖にプリンのような榛名富士(群馬・谷川岳)
吹割の滝に心が響き合う(群馬・谷川岳)
谷川岳二人で燥くロープウェイ(群馬・谷川岳)

・東海
恵林寺の真っ赤に燃える不動尊(山梨県・恵林寺)
サクランボ口に含んで君のこと(山梨県・恵林寺)
隠し湯で心の傷が癒やされる(山梨県)
久遠寺の枝垂れ桜に酔いしれる(山梨県・久遠寺)
家康の愛した国をウォーキング(静岡県・東照宮)
諏訪湖畔静かに眠る由布の墓(長野県・諏訪湖)
河内山演じる悪が憎めない(愛知県・名古屋)

・北陸(以下、ボリュームダウンさせて頂きます)
隠密の役もあったか薬売り(富山県)
兼六園愛しい人と待ち合わせ(石川県)
荒波に男をさらす日本海(福井県・東尋坊)

・近畿
志摩の海真珠と眠る夢を見る(三重県・伊勢)
朝焼けの琵琶湖に心洗われる(滋賀県・琵琶湖)
幽谷へ古道を急ぐ修験増(和歌山県・熊野古道)
斑鳩の里に温もり置いてくる(奈良県・唐招提寺)
行灯がほっこり包む京の宿(京都府・祇園)
水掛けて怪しい恋の願い事(大阪府・法善寺横町)
千姫に思いを馳せる西の丸(兵庫県・姫路城)

・中国・山陰
鬼ヶ島今は優しい人が住む(岡山県・鬼ヶ島)
未来へと歴史伝える資料館(広島県・平和公園)
山頭火へ思いを馳せる千人湯(山口県・湯田)
目を閉じて出雲神社の中にいる(島根県・出雲神社)
鬼太郎と橋のたもとでハイ・ポーズ(鳥取県・境港)

・四国
芝居跳ねうつつに戻る明かり窓(香川県・金比羅さん)
じゃこ天が好き瀬戸内の海が好き(愛媛県・宇和島)
海峡の渦に心を呑み込まれ(高知県 徳島県・渦潮)

・九州
艶っぽい中州の夜の博多帯(福岡県・博多)
秀吉の狂気野望の夢の跡(佐賀県・名護屋城跡)
丸山に行こかよそうか思案橋(長崎県・丸山)
一夜だけ惚れてしまった火の女(熊本県・阿蘇山)
桜島ああ感動の雪が降る(鹿児島県・桜島)
沖縄の歴史を語る守礼門(沖縄県・首里)

●江戸の歴史秘話ヒストリア(残念だが、紹介省略)
●茨城新風土記(残念だが、紹介省略)
●日本建国史(試論)(残念だが、紹介省略)
●創作民話「河童に恋した紫峰」(残念だが、紹介省略)



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ぬれ煎を買に銚電ぶらり旅”にコメントをどうぞ

  1. 岡本 恵 on 2020年3月5日 at 11:59 AM :

    茂男さん、こんにちは。
    鉄道でも何でも、経営は大変ですね。ローカル線というロマンだけではお金につながらないし‥‥。ファンのためにも元気になってくれるといいですね。 そしてあのぬれ煎餅はこちらがルーツでしたか。時々食べたくなります^^
    学校が休みなのに子どもの姿は全くありません。きびしく外出禁止令まで出ているのでしょうか。午後からも無事に過ごせますように。

    • 二宮 茂男 on 2020年3月5日 at 12:44 PM :

      恵さん、こんにちは。経営は波瀾万丈ですね。来し方、かけがえのない友人がいます。神明社の御輿、横浜市健民少年団員の制服、野外活動のマイクロバスの提供、子ども会育成会への資金援助、ちびっ子野球のユニフォーム代金などなど30余年大変お世話になった「T建材屋」のO.T.社長さん、彼の懐の中で会社の浮き沈みを肌で感じて来ました。それはそれサラリーマンには考えられないような息の抜けない日々でした。また、あの「ぬれ煎餅」にも人生のようなことがあるのですね。それにしても「ぬれ煎餅」の発想は流石ですね。知恵者はたくさんいらっしゃいます。世の中は面白いですね。また、お隣のK君は昨日仲間を呼んで前庭でバトミントンのコックを使ってバッティンクの練習をしていました。イチゴを差し入れました。午後からも晴れとか、布団も洗濯物もニコニコです。今日もありがとうございます。素敵な午後でありますように。

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