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 高校野球で春3度、夏2度の甲子園制覇を果たし、今夏限りで退任する渡辺元智監督率いる横浜高が28日、横浜スタジアムで行われた夏の選手権神奈川県大会決勝で東海大相模高に0-9で敗れ、2年ぶり16度目の優勝はならなかった。渡辺監督の「最後の戦い」は、甲子園出場まで一歩届かず終幕を迎えた。それでも、渡辺監督は選手たちに胴上げされると、「選手に感謝。高校野球は自分の人生そのものだった」とさわやかな表情で50年近い指導者生活を振り返った。
 一問一答は次の通り。
1.今の心境は。
 ○選手に感謝。その一言ですね。優勝候補でなく、1回戦からのスタートで、選手がよく私に勝利をプレゼントしようという気持ちで、やってくれました。感謝しています。昨年、盟友の小倉が退任した後で、私と平田ではどうやって強いチームを復活できるか不安でしたけれども、彼がいない分、昔に戻って、老体にムチ打って一生懸命やってきたことを彼たちが理解してくれ、このまま弱い横浜高校に成り下がっては困ると必死になって1年間やってくれた。そういうたまものだと思いますね。

2.試合が終わった瞬間の気持ちは。
 ○まだねえ、そういう思いはないんですけどね。何かまだ続くのかな、なんていう気持ちも。やっぱりうちに帰って、女房と一杯飲んだら終わったかな、と。

3.48年にわたる指導者生活はどんな時間だったか。
 ○自分の人生そのもので、右も左も高校野球一筋でしたけど、多くの人脈を得て、多くの選手に恵まれて、家族にも感謝、皆さんにも感謝。それ以外何もないです。

4.指導歴の中で、監督自身、どんな座右の銘を支えに選手と向き合ったか。
 ○厳しいことも言ってきましたし、自分の50年間の変遷の中で四つや五つありますけど、一つだけは変わらないことは、選手を信頼するっていうことですかね。諦めずに選手を何とか引っ張って来られた。お互い、白いボールを追い掛ける中で、そこに人生があるんだと教える中で、選手との絆が深まる。よくよく50年も続いて来たかなと思いますね。それは、私だけじゃなくて、いろんな人に感謝しなきゃいけない。

5.甲子園という舞台はどういう場所か。
 ○メッカですよね。あそこに行くと、本当に心が洗われると言いますか、いろいろなことを教えてくれると言いますか、そう簡単に行けるところじゃないから大変でね。それを何回か行かせてもらって、こんなぜいたくなことはありません。

6.監督生活の一番の思い出は。
 春夏連覇もありますが、自分としては、最初の初出場初優勝、選抜の優勝ですよ。そこからやっぱり自信を持ててやってこられた。作新学院の江川卓とういピッチャーに遭遇して、これを倒さないと甲子園は無理だ、監督としても無理だ、というところで、打倒江川卓に対しては、大島で合宿をしたり、厳しい練習を課して、それが原点だと思いますし、そのことによって選抜で優勝できたのは、私にとって最高の、晴天のへきれきでしたね。

7.若いころに、苦渋をなめた東海大相模と最後にまた戦った。
 ○そうですね。元監督の原貢さんとのね、追い掛け追い付き、常に東海大相模がつきまとっているというか、私の後輩たちが次の指導者が、打倒東海大相模で目標を持ってやってもらえればと思います。そういう意味では複雑な思いもありますけど、感慨深いものもあります。

8.今後のチームとの関わりは。
 ○ゆっくりね。出しゃばってもいけないですし、ゆっくり考えます。グラウンドは、出るつもりでいますけども、出しゃばらずに、少し休養して、彼らとも話し合ってね。

  今日がお誕生日の方、おめでとうございます。7月29日(水)の花は「チングルマ(稚児車)」、花言葉は「高嶺の花」。風になびく姿がおもしろい。これを「子供の風車」に見立てて「珍車」となったらしい今日は①米マイクロソフトが次期基本ソフト「ウィントウズ10」の全世界無料提供開始。私は芝の草むしり。ところで、先人・大雄氏曰く「その想像のふくらまし方には、知識、経験、性格がともなって、それぞれ違うであろうし、また句にしようとする着想の対象によっても異なることである。直接的、受動的想像、間接的・能動的想像、全体的・機械的想像というように現れ、そして読者に訴えられるものである。しかし散文のように、思ったこと、感じたこと、主張したいことを総て綴るわけにはいかないところに川柳の悲しさかあり、また楽しさがあるのですね(昭和51年5月)」と。省略の文芸の味わいですね。大雄氏の句。
 神からの個性の中の不器用さ
 意地捨てて見ればなんにもない瞳
 働けという太陽へ奴隷めき など



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名将の甲子園よありがとう”にコメントをどうぞ

  1. 岡本 恵 on 2015年7月29日 at 6:39 AM :

    茂男さん、おはようございます。
    昨日は残念な結果ではありましたが、いい試合でした。渡辺さんの一問一答を改めて読み返して人望の厚さにも納得です。信頼して感謝してという気持ちが土台にあるから、生徒たちにも慕われてきたのですね。学ぶところが大きいです。
    チングルマの花は可愛らしいですね。高山植物は小さめのものが多くて控えめで素敵です。
    自分の想像力が働かないことも暑さのせいにしたくなりますが、川柳の楽しさを味わえる一日にしたいものです。今日はお庭の手入れも、良い意味で適当になさってくださいね。

    • 二宮 茂男 on 2015年7月29日 at 8:05 AM :

      恵さん、おはようございます。渡辺さんの最後の夏が終わりました。姉さん女房の奥様もスタンド。その一日は、暑かった。横浜の敗退は、大方の予想の通りでしたが、渡辺さんは、爽やかでした。「苦難、人生に生かせ」「やがて、人生の勝利者になれ」と教えた。大勢の教え子達がグランドにきていました。ところで、チングルマ、どこかて見たことがあります。また、明朝、息子がタイから一時帰国。庭をきれいにして、迎えたい。今朝も、ありがとうございます。熱中症に、ご留意ください。

  2. 佐藤 千四 on 2015年7月29日 at 8:43 AM :

    おはようございます。
    人生かくありたいもの。惜しまれて称賛されて敬われて引退なんて最高。横浜高ばかりでなく横浜の子供たちにも大きな財産を残してくれました。渡辺さん、と、奥さん、ありがとう。永田町のみなさーん。爪の垢なら先着40名さま限りですよー。

    大業も夢も家庭の温さから

    • 二宮 茂男 on 2015年7月29日 at 9:24 AM :

      千四さん おはようございます。高校球児の指導一筋48年、大きな足跡を残し、拍手の中を去って行きました。ありがとう渡辺さん。お世話になりました、奥様、お嬢さん。「大業も夢も家庭の温さから」、家庭で、ゆっくりと、疲れを癒やしていただきたい。ありがとうございます。熱中症に、ご注意ください。

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