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●どんな病気も早く見つけて治すのがいいとわかっていても、家族に認知症の疑いがある場合、事情はかなり違ってくる。本人が病院へ行くのを嫌がるケースもある。根本的な治療法がないなかで病気の告知をどうするかという難しい問題もつきつけられる。[日本経済新聞夕刊2019年10月30日付]

●記者の母はアルツハイマー病で要介護5。日常生活のすべてが介助なしにはできない状態で、2年半ほど前から施設で暮らす。父が「おかしいな」と「異変」に気づきはじめたのは約6年前だった。

●財布の中はいつも小銭だらけ。スーパーのレジで支払う際はお札しか出さない。食器の片付けでも皿やコップを決まったところに置けなくなった。注意してもなおらない。

●父はたまたま知人からアルツハイマー病について知らされ、母が加齢による物忘れとは違うと確信したという。

●それからが大変だった。当時、80歳になっていた母は歯科医以外の病院には行ったことのない、とても元気な人だったからだ。健康診断やがん検診を受けたこともなく、かかりつけ医もいなかった。

●「一度、病院で診てもらおう」といっても、頭を縦に振らない。「元気だけがわたしの取りえ」といって譲らない。「物忘れがひどくなった」と指摘すると、「ばか扱いする」と烈火のごとく怒り出す。

●2014年夏、市の新しい決まりで後期高齢者は必ず健康診断を受けなければならなくなった、と嘘をついて「もの忘れ外来」のある家の近くの病院に連れて行った。

●問診中は帰りたがって、医師の話を聞こうとしない。磁気共鳴画像装置(MRI)検査に連れて行こうとする看護師の手を振り払って逃げる。どこか何かにおびえているような「抵抗」にみえた。

●認知症サイトをみると、記者が経験したような認知症の人の家族が抱える悩みの投稿をよく目にする。「認知症を認めたがらない父に診断を受けてもらうにはどうすればよいか」といった問いかけだ。

●東京都健康長寿医療センターの鳥羽研二理事長は「かかりつけ医にまず相談する。もし、いない人は認知症サポート医を探し診てもらうのがよい」という。

●認知症サポート医は専門医ではないものの、認知症への対応を習熟した医師たちだ。高齢者がよく通院する整形外科や眼科の医師が担っていることもある。自治体の窓口に問い合わせたり、専用サイトで探したりしてみよう。

●80歳前後になるとどんなに元気でも「つまずく」「転ぶ」「腰が痛い」といった老年症候群の項目がいくつかあてはまる。「こうした症状を理由に、一度、脳の検査をしてもらおうと説得してみるのも手」と鳥羽氏は話す。

●「診断を急げばいいというものでもない」。こう語るのは認知症対応型ミニケアホームきみさんち(東京・練馬)の管理者である介護福祉士の志寒浩二氏だ。日本の社会には認知症に対しネガティブなイメージと偏見がある。「診断を受けるメリットと無理に病院に連れて行くデメリットとを考えてほしい」と言う。

●確かに認知症は本人だけでなく家族も長く付き合っていかなければならない病気だ。家族側に受け入れる覚悟ができていないと、診断がついた途端に混乱や戸惑いを招くことにもなりかねない。

●公的な介護サービスを受けるには認知症との診断が必要になってくる。家族会や地域包括支援センターなどへの相談から始めてみる。周囲に必ずいるはずの経験者の声を聞くのもよいだろう。

●今回調査をした浜松医大の井上真智子特任教授は「認知症はこれからかかりつけ医が診るケースが増えてくる。告知について医師側も議論しスキルをトレーニングする必要がある」と話す。

●他人ごとではありません。肝要なのはお互いに夫婦が最後まで心身共に寄り添うことだと思います。私は覚悟が出来ています。

今日は11月12日(火)。朝から快晴で22度。北風小僧の寒太郎こと木枯らし1号が来るかも知れませんよ。今宵は満月鑑賞。今日がお誕生日の方、おめでとうございます。今日は①日産自動車 9月中間決算(横浜市)。②南極観測船「しらせ」が昭和基地に向け出発(東京都)。かって南極観測船に乗った仲間のお陰さまでOB会はおいしい南極氷でオンザロックです。ところで、みんな違ってみんないい川柳。今日は仲間の増田幸一氏の真面目な句です。

●常識の定義を崩す若い風    増田幸一
(みんな違ってみんないい鑑賞それぞれお楽しみ下さい。)

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