●コンビニエンスストアのレジ脇に置いてある、透明な募金箱。大手コンビニ3社でこの箱に集まる「善意」は、総額で年10億円以上になる。大規模災害の発生時には義援金に切り替わり、東日本大震災の際には短期間で30億円近く集まったことも。約30年にわたり続いてきたコンビニ募金、その実態とは。(Yahoo!ニュース 特集編集部)
●募金するのは、若い男性が多い。その額、年間10億円以上。これは、多くのコンビニでレジ横にある募金箱に集まる金額だ。お釣りの受け渡しのついでにさっと入れられる気軽さも手伝ってか、この小さな箱に寄せられる「善意」は年々増加。その年間総額は、セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートの大手コンビニ3社で、それぞれ3億円以上に達する。各社とも、募金箱の形状は何度かマイナーチェンジしており、少しずつ省スペース化が進む。コンビニ募金が始まった90年代初頭はまだ、ゆとりのあったレジ横のスペースも、レジの多機能化や商品の陳列などで「狭き門」となっているからだ。
●それでも、レジの真横の「指定席」は変わらない。店舗オープン時に各コンビニの本部から送られてくる「開店用キット」にも、募金箱は含まれている。1店舗にレジ2台というフォーマットが基本のセブン-イレブンの場合、レジ横の募金箱も必ず2つ設置する。集まった募金は、各店舗で月に数回レジに入金。「募金」として本部へ送られ、売り上げとは別に処理されるシステムだ。
●「募金額は、店舗の来客数・売り上げに比例する傾向があります。募金をしてくださるのは、圧倒的に20代から40代くらいまで。男性が多いですね」こう語るのは、ローソンで寄付事業に取り組む環境社会共生・地域連携推進部の有元伸一さん。90年代初頭、同社は、大手チェーンでコンビニ募金にいち早く着手した歴史を持つ。現在では環境・緑化活動、ひとり親家庭への支援、アスリートが夢を持つ大切さを子どもたちに伝える活動、この3つを軸に募金を活用している。
●コンビニ募金は「寄付ビギナー」の位置づけ。東北学院大学経済学部の佐々木周作准教授は、行動経済学が専門で、「寄付」の研究をしている。コンビニ募金の寄付しやすさには、募金箱の場所や形状が大きく関係している、と語った。「募金箱はレジのすぐ脇にあって、見た目が透明ですよね。会計の直後なのでお釣りを入れやすく、また、自分以外のたくさんの人がすでに寄付していることがよくわかる。これが、さらに新しい寄付を呼び込む仕掛けになっています」行動経済学は、「人の意思決定の特徴や性質を明らかにする」研究分野。大事なことなのに実行を先延ばししたり、他人のことを思いやったりする現実的な人間像を前提として、経済や社会の問題を分析する学問だ。
●中身の見える形状、そしてレジ横という配置が寄付を呼ぶ「行動経済学では、主に4つの寄付動機があるとされています。『純粋な利他性』は、相手が喜ぶと自分も嬉しいから寄付するという動機。寄付する自分が好き、という『自己満足的な喜び』もある。『同調性』は、他の人がしているから自分も寄付するというもの。見返りを求めて寄付する、という持ちつ持たれつの動機が『互恵性』です」「寄付は、一般的に高額で手続きが面倒というイメージがあって、寄付経験の少ない『寄付初心者』にはハードルが高い。でもコンビニ募金なら、少額のお釣りから始められて気軽です。また、透明な募金箱が、他の人もやっているから自分もやってみよう、という『同調性』に働きかける役割を担っています」
●コロナ、そしてキャッシュレス……。募金箱への逆風。これまで、総額も年々右肩上がりで推移してきたコンビニ募金。だが今年はいつもと様子が異なる。コロナ禍の影響だ。
●キャッシュレスの浸透も「逆風」となる。コンビニ各社が推進する「ポイント」を募金に充てることも可能だが、浸透しているとは言い難い。現金を使わないセルフレジや無人店舗など、募金箱そのものがないケースも増えてきている。募金箱の衰退とともに、コンビニ募金も縮小していきかねないのではないだろうか。
●果たしてレジ脇の募金箱は10年後もあるのか。キャッシュレス募金は新たなる寄付層を生み出すのか。コンビニ募金がこの世に生まれてから、およそ30年。「小さな善意」がどこに向かうのか、今後のアップデートに期待したい。
今日は8月24日(月)。晴れときどき曇り、所により大雨。26~31度。今日がお誕生日の方、おめでとうございます。今日は①安倍晋三首相の連続在職日数がの佐藤栄作を抜いて歴代1位に。おめでとうございます。②米共和党大会(~27日、ノースカロライナ州シャーロット)。③延期された東京パラリンピックまで1年。ところで、みんな違ってみんないい川柳。今日は淡路放生氏の句です。
●八月の寒さか児童相談所 淡路放生
(みんな違ってみんないい鑑賞それぞれお楽しみ下さい。)
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