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●「候補になるたびに喜んでくれる人がいる。そういう人がいま喜んでくれていると思うとうれしい」(西日本新聞)

●4度目の候補で芥川賞に決まった古川真(まこと)さん(31)=福岡市出身=は会見場で、地元福岡やルーツとなる長崎の島に住む友人や親族たちに思いをはせた。

●スーツにネクタイ姿。「革靴はすごく痛い」とこぼし、ネクタイも久しぶりでうまく結べず「編集者に手伝ってもらった」と会場を笑わせた。

●「芥川賞は取らなければいけないと思っていたが、いざ取るとマジかよ、困ったな、とあわあわしている」と心境を語り、実感の湧かない感覚を「日常に戻ったとき、シャンプーをしているときにほくそ笑むという感じになると思う」と独特の言い回しで表現した。

●母の出身地長崎の島に影響を受けた作品群を書き続けてきた。今後は「島から出たい。自分にとって不慣れなもの、未知な他者が現れるようなものにしたい」と決意も口にした。

●一方、樺太を追われたアイヌ民族など文明化の波にあらがうマイノリティーを描き直木賞を射止めた川越宗一さん(41)は、「現実感がない、信じられない」と喜び、「この小説の時代に生きたすべての人に感謝、尊敬している」と謝意を表した。

●資料を読み込み物語世界を構築した手腕が選考委員に評価された。川越さんは「物語に都合のいい人生を歩んでいる人はいない」と悩みながら資料に向き合ったと明かし、「今後もいろんな文化圏のあわい、触れ合い、葛藤を描いていきたい」と語った。

●第162回芥川賞候補作品のあらすじ。
▽木村友祐「幼な子の聖戦」(すばる11月号) 東京暮らしをやめ故郷の東北で村議をする史郎は、県議に弱みを握られ村長選に出た幼なじみの選挙妨害を命じられる。暗い充実感を覚えるが、権力と人間のエゴを前にゆらぐ。
▽高尾長良「音に聞く」(文学界9月号) 翻訳家の有智子と妹で作曲家を志す真名は、音楽理論研究者で、生き別れていた父が住むウィーンに行く。父に複雑な思いを抱く有智子は音楽の都で音と言葉の思索を深め、父を知る。
▽千葉雅也「デッドライン」(新潮9月号) 主人公はフランス現代思想を学ぶゲイの大学院生。「自分は動物なのか女性なのか」と性的少数者として哲学的に悩みながら、修士論文の締め切りに死線を重ね合わせて苦闘する。
▽乗代雄介「最高の任務」(群像12月号) 大学の卒業式の日に景子は家族と小旅行に出かける。旅の中で思い出すのは亡き叔母の面影。やがて叔母の優しい計らいの数々を知り、その思いにかなう姪になりたいと願う。
▲古川真人「背高泡立草」(すばる10月号) 奈美は長崎の離島にある母の実家の空き家で草刈りをする。草刈りと並行して島と家の歴史が重層的に語られ、江戸時代の捕鯨や戦時中の満州移住などが短編連作の形で描かれる。

▲受賞作の「背高泡立草(せいたかあわだちそう)」は長崎県の離島を訪れた奈美が、母方の実家である吉川家の空き家で草刈りをする。現在の物語に過去のエピソードが重層的に織り込まれ、江戸期の捕鯨や戦中の満州移住など海を往来した人々や出来事を短編連作形式で紡いだ。九州の方言も効果的に使っている。

▲両親が海辺の出身で、自身も幼い頃から海に親しんだ。「港には人や物が往来し、
それぞれが物語を内包している」との思いが今作に結実した。吉川家はデビュー作から書き続けている設定で、家族という共同体への興味は尽きない。うっそうと繁茂する草の生命力に「時間の層を埋めていく」イメージを重ねた。

▲トルストイの「戦争と平和」をはじめ三島由紀夫や泉鏡花、谷崎潤一郎などに影響を受けた。昭和最後の年に生まれたという意識も強い。平成、令和へとつながる時代を「登場人物を通して書いていきたい」と今後の長編への展望を語る。

▲横浜市で会社員の兄と2人暮らし。「カレーなど日持ちする料理」が得意で、家事を担いながら執筆している。31歳。

今日は1月17日(金)。5時46分に黙祷。私はラジオ党です。曇り夕刻から雨か雪。4~9度。今日がお誕生日の方、おめでとうございます。今日は①19年と12月の訪日外国人旅行者数(観光庁)。②防災とボランティアの日。私はかみさんと午前中週末の食材の補充とランチ会。ところで、印象吟句会「銀河」1月号を拝受。巻頭言で、島田駱舟氏曰く「(略)さて、川柳というのもかなりグローバルな要素があると私は思います。もっともこの場合のグローバルとは日本国内での話で、全国版くらいの意味です。川柳結社や地域の特質はありますが、句会の話になれば、結社や地域性を超えて盛り上がります。初対面同氏でもこの盛り上がりは変わりません。趣味は同じだから当然、と考える方が多いと思いますが、私は川柳界特有の文化と考えます。それは{抜ける(入選する)」という川柳界特有の言葉がそうさせているのではないか、と考えているからです。「自信のある句が抜けないんですよ」「るいでに出した句が抜けましてね」などという会話をすれば、川柳家同士は旧知の仲間になってしまいます。まさに融合の「抜ける」です。コーランのアラビア語礼拝と川柳の「抜ける」は融合のためにある、と一人で悦は入っています」(略)」と。やや、関連付けに無理がありそうですが、視点がユニークですね。

●駱舟氏の句
官僚が鋳型の答弁を愛でる
そこまでは知らなくていいボランティア
ぬるま湯の中で時計を止めている
大臣の答弁液状化ばかり

●茂男の句
ヒトだけが涼しい顔の温暖化

(※2月号は全没かも。また、頑張ります)

 

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熱源へ泡立草の檄と笑み”にコメントをどうぞ

  1. 岡本 恵 on 2020年1月17日 at 10:44 AM :

    茂男さん、こんにちは
    芥川賞も直木賞も、このところ目を通す機会もありません。あらすじを拝見して読んだ気になっています。いけませんね。でも数多の作家さんの中で表彰されるのはスゴイこと。これからが大変なことでしょう。
    阪神大震災のすぐ後にサリン事件でした。そう思うと日本は災害が多いですね。令和の時代は何事もない暮らしでありますように。心から祈ります。

    • 二宮 茂男 on 2020年1月17日 at 2:28 PM :

      恵さん、こんにちは この時期になりますと、30年ほど前にある職場で出合ったK高の後輩のI.K氏の名前を探します。最後にさよならをする際に彼は「今度、お会いするときは芥川賞の時ですね」と笑顔で去って行きました。発表の度に、毎回、今年こそ今度こそと彼の名前を探します。竹を割ったような気性のいい男でしたが、時に、ムチャ(彼のニックネームになりました)をして先輩の私を困らせました。取りに行って取れる賞ではありませんが「彼ならばヤル」と思っています。また、震度7の揺れでこんなことになるんですね。サリン事件も思い出しただけで心が震えます。日本は自然災害が多いですが、その上に人災の無いことを祈ります。拙句「震災のゴミに人災ゴミを積み」。今年も震災の少ない年でありますように心から祈ります。今日もありがとうございます。これから明朝にかけて所により雪になるとの予報。この土日は入試センター試験ですね。物置に除雪スコップを用意しました。

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