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5巻で累計260万部を突破し、じわじわと感動の輪を広げている漫画をご存じだろうか。タイトルは『透明なゆりかご』。作者は沖田×華。彼女が学生時代に見習い看護師をしていた産婦人科医院での実体験で見た残酷な現実と、それと二律背反するような母性愛が描かれた物語だ。「先日サイン会をやったんですけど、お子さん連れの女性や家族の方たちが多くて。サインしている間、目の前で抱っこされている子どもが私の髪の毛をいじっているのが、すごく可愛くって、私のほうがドキドキしていました(笑)。あとは、医療従事者の方も多く「うちの産科でも話題になっています」と。この「ゆりかご」は20年前の話を描いているので「本当なの」と首をかしげられるかと思ったのですが「感動しました」という感想を多くもらえてうれしかったです。

●希望を見いだせるストーリーを描く
1話完結で進むストーリーは、すべてが心に突き刺さる。主人公の×華は当時、堕胎された子どものカタチなき亡骸をカメラのフィルムケースのような小さな容器に納めて、業者へ出す役割をしていた。「そのシーンは、みなさん一様にショックだと言われますね。産科でバイトをし始めてから、日本の死亡原因の本当の1位はアウス(人工妊娠中絶)だということを知ったんです。中絶する女性って「中絶!? なんてだらしないみたいな目で見られがちですけど、私はなんだか、そこに違和感を感じてしまって。だって女性だけの問題じゃないですよね。その背景には中絶を許す男がいるはずなのに、その男がまったく出てこない。病院をひとりで訪れる女性にしたって、そう。他人には計り知れない事情があって、泣く泣くそのような選択をしている。中絶って常にマイナスなイメージでとられてしまっているけれど、それだけじゃなく、どこかに希望を見いだせる話になるよう、そんな思いで描きました。とはいっても、最初は怖かったです。

●「あけみちゃん」と酒場では呼ばれ。
先日、早くも5巻が発売となった。忙しくはなったものの、生活はほとんど変わっていないという。「飲んべえだし、よくひとり飲みをして、時折、道路の溝に落っこちたりもします。住んでいるところの駅前の居酒屋へはよく行きます。カウンターの隅っこに座って、老夫婦の会話に耳をそばだてて「ふむふむ、まだエロいことをやってんのか」とか思いながら、お酒を飲む(笑)。新宿の赤ちょうちん的な居酒屋にもよく行きますけど、そこではなぜか「あけみちゃ~ん」と、おっさんたちに呼ばれ、数杯でベロンベロンになって、おっさんと同じようにフラフラになって帰るのがパターン。服にも特に興味がなくて、まだ高校時代のジャージを着ていますが、かなりボロボロになってしまいました。そんなに欲がないのかも。不思議です、風俗漫画からスタートした私が、この境地に至っているなんて。でも、まだまだしたいことはあって、「ゆりかご」は今後は取材もしていこうと思っています。不妊治療の現場だって変わってきています。日本の養子事情なんかについても描きたい。昔と今の出産事情は違うだろうし、育児事情も違う。ワンオペ育児で頑張っている方にも、私の漫画を読んで、ストレスを発散してもらえたらうれしいです。

●プロフィール
おきた・ばっか/漫画家。富山県出身。ペンネームは「起きたばっかり」に由来。漫画『アクション』の新人賞に応募して選外奨励賞を獲得し、26歳で漫画家デビュー。アスペルガーなどの発達障害と共生し、自身が抱える障害を題材とした作品『毎日やらかしてます。アスペルガーで、漫画家で』(2012年)も人気シリーズに。『透明なゆりかご』はじめ、『蜃気楼家族』『ガキのためいき』『ハイスクールばっかちゃん』などヒット作多数。

今日がお誕生日の方、おめでとうございます。6月18日(日)の花は「オオマツヨイグサ」、花言葉は「ほのかな恋」。今日は海外移住の日。日本からの移住者781人がブラジルのサントス港に到着。本格的な海外移住がスタート(1908)。ところで、江畑哲男先生から川柳「ぬかる道」6月号を拝受。巻頭言「攻守のバランス」で哲男先生曰く「(略)大切なのは「攻守のバランス」である。攻守のバランスのいいチームは好成績を残す。今年の楽天イーグルスを見よ。逆に、攻守のバランスを欠いたチームは、日本ハムファイターズのように低迷してしまう。また、今年二冊目の本を出した。『はじめての五・七・五。俳句川柳上達のポイント』(メイツ出版)。俳句と川柳の「違いと魅力がわかると言う振込であり、技法のコラボになっているのが特徴だ(略)」と。ちなみに、1冊定価1620円+送料300円=1920円。郵便振替口座00150-7-556734 名義 江畑哲男。私は、教室の教材に、早速、申し込みます。

 

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透明なゆりかごカタチなき亡骸”にコメントをどうぞ

  1. 佐藤 千四 on 2017年6月18日 at 10:38 AM :

    こんにちは。
    すみません。この作家を全然存じおりませんでした。この売行きは「中絶」に反省や関連の多い方々がいかに多いかを垣間見せます。少子化という国家的課題の陰で、社会の表に出てこない舞台が常識的に存在する現実をどう理解するのか、問題視するのか、いや、どう立ち向かうのか。

               やがてやがてやがてを目指しぬかる道

    • 二宮 茂男 on 2017年6月18日 at 11:59 AM :

      千四さん こんにちは。私も、この作者のマンガは読んだことがありませんが、日本の死亡原因の第1位が人工妊娠中絶だということで驚いております。一方、少子化の進行に歯止めがかかりません。この辺りのことを啓発されていると思っております。「やがてやがてやがてを目指しぬかる道」、今日も、学ばせていただきました。有難うございます。今日は23度、ひんやりとしております。体調管理にご留意ください。

  2. 岡本 恵 on 2017年6月19日 at 8:10 AM :

    茂男さん、おはようございます。
    昨日コメントを書いて送信したつもりが行方不明になってしまっていました。ゴメンナサイ。
    WEBの立ち読みコーナーでこの漫画を見て、取り上げにくいテーマを真っ直ぐに描いた勇気が印象的でした。誰にとっても他人事ではないのでしょう。
    小さな命を目の当たりに過ごす毎日は、自分ももっとしっかりしなくてはと言う反省の毎日でもあります。

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