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三週間ほど前に家内が「温泉でも行ってゆっくりしたいわね」と言うので「いいねえ」と言うと、「久しぶりに辰巳館はどうかしら」「いいねえ」「三連泊すると安くなるらしいわよ」「いいねえ」。ということで家内の誕生日をはさんで上牧温泉の辰巳館に行ってきた。ここの大女将は家内の友人のお姉さんということで昔は時々行っていたがここ10年ほどはご無沙汰していた。群馬の山沿いは雪というので電車で行くことにした。久しぶりに Suica を使う。初めての上越線、沼田あたりから雪になった。水上ー長岡間は雪で運行中止になっている。最寄りの後閑駅に降りると Suica が見当たらぬ(汗)。無造作にポケットに入れていたのでどこかで落としたのだろう。どうしても見当たらぬので無人駅を幸いに駅を通りぬけた。駅で旅館の車に拾って頂き無事に辰巳館へ。雪景色の露天風呂(写真上)は最高だった!露天で会った親子ずれに「どちらからですか?」と聞くと、「大泉町です、雪道で車を追突されて大変でした!」と。ああ車で来なくて正解だった!車事故に比べると残金数千円の Suica を無くしたことなど小さい小さい。何もすることがないので延べ四日間の湯三昧…。湯治というのは農作業などで疲れた体を休めにいくものだが、日頃体を休めてばかりの身には贅沢なお湯であった。辰巳館には内湯の大浴場(はにわの湯)に放浪の画家山下清の壁画(写真下)がある。昭和30年代に山下清がよく通った宿だったらしい。ほのぼのとした必見の絵画である。寝て食べて、本を読むだけの四日間だった。本は、「世界はまわり舞台(半藤一利)」と「父の縁側、私の書斎(檀ふみ)」エッセイは読みやすかったが、風呂に入ると忘れてしまっていた。テレビは笑点だけ、オリンピックも見ないのんびりとした有意義(?)な日々だった。(写真はネットから)

のんびりの四日間を終えて帰宅すると多くのメールや留守電!!留守電のひとつに「渋川署ですが Suica を落としませんでしたか?」と。なんと日本は良い国なのだろう…。日本に生まれて良かったと落ちが付いた湯三昧でした。

働きもせぬのに贅な湯三昧   潤

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