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「川柳作家ベストコレクション 勢藤潤」シリーズ(58)

写真の句は、川柳マガジン今月号のベスト川柳「老」(旧作可)で新家完司先生に抜いて頂いた句である。私の両親は二人とも田舎の小学校の教師をしていた。生真面目で冗談のひとつも言わない二人だった。退職後は家の隣の小さな畑で野菜作りを楽しんでいた。二人とも90才台まで生を受けたが、晩年はその畑も荒れ放題になっていった。帰省する度にそんな畑を見て淋しく思ったものである。そんな生真面目な両親にどうしてこんな川柳子が生まれたのだろう?突然変異なのかもしれないが、ここ数年家の隅っこで野菜作りを楽しんでいるのは案外そんな両親の血筋なのかもしれない。

父母の老い荒れた畑に知らされる   潤

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