「川柳漫遊記」シリーズ(35)
平成20年の「マウイ島の旅」続きです。マウイ島を巡るツアーに出かけた時のことです。バスのガイドさんが、「右に見える教会は松田聖子さんと神田正輝さんが結婚式を挙げられた教会です。ただ、離婚されてからは日本人が利用する機会はめっきり減りました!」と。そう言えばこの頃海外で結婚式を挙げることがブームになっていた。私なんかはそんなことにほとんど興味はないが、これから結婚する予定の人にとってはある種の夢なんだろう…。人の多いオアフ島よりも少し田舎のマウイ島の教会の方が好きな人が多いかもしれない。しかしこのコロナ禍では日本での結婚式も慎ましやかになっているのだろう。孫の結婚式でハワイに行けたらとも思うが、ジイの意見の出番はありそうもない。
離婚した後は不人気なチャーチ 潤
*新型コロナウイルスワクチンに思うこと
ファイザー社のワクチンがイギリス、アメリカで接種が始まっている。カナダやEUも接種を急いでいる。しかし日本政府はまだ様子見状態である。感染の程度の差こそあれ、日本でも接種を急がなければこのコロナ禍は収まりそうにない。市中にはもう無症状の感染者が多数いるのだから止めようがない。中国・武漢で発生したウイルスであるが、中国は早々にウイルス遺伝子の塩基配列を世界に公開した。2月にはもうその塩基配列を基にアメリカで「mRNAワクチン」の開発が始まっていたのである。ワクチン開発は長い年月が必要と言われてきたが、接種まで1年未満の短期間の快挙!数万人の治験で有効率95%とは素晴らしい!mRNAワクチンなら慢性毒性はそれほど心配ないと開発者たちは考えたのだろう。多分正解である。日本政府は購買契約をしているようだが、このワクチンが日本に入ってくると厚生省はまず治験から始め、安全性を確認し認可を下すのであろうが遅すぎると思う。効果とリスクを天秤にかければこのケースは完全に効果が上回っている。イギリスやアメリカで数例のアレルギー症状が出たらしいが、リスクは軽度である。早く日本でも接種を始めろとなぜマスコミが言わないのか不思議である。毎日感染者の数ばかり……。来年の五輪開催にはワクチン接種が緊急の課題と思うのだが……。
本文に「ワクチンへの思い」を書き添えてみたのだが、今朝の朝刊に「ワクチン初申請」が一面トップに踊っていた。嬉しい限りであるが、接種を早めるようけしかけていかねばと思う。ファイザー社のワクチンはすでに国内で治験も始められており、2月末に報告があり承認されて年度末には接種が始まるらしい。しかしこれでは英米から3~4月遅れである。ここはトップダウンで「年明けから」と英断して欲しい。問題は輸送と保管だが、-70℃の保冷庫は各地の大学医薬学部の細胞を研究している研究室が持っていると思う。一時的に借りるのも手だろう。輸送に関しては日本企業の委託製造が考えられる。技術的には日本企業で作るのは難しくない。是非とも早期にワクチンを行き渡らせ、安心して川柳の句会、大会が開かれるよう祈るばかりである。