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本来は東京五輪の開催日だった今日、北関東の空はどんより曇っている。久しぶりに理科系人間に戻り、近頃思うことを書いてみる。

新型コロナウイルスの感染者数の増加が収まらない。ほぼ封じ込めに成功した国もあるが、リーダーが野放しにしている国は終息のめども立たない。日本はと見ると、感染者数の増加は怖いが、死亡者数は1000人程度と少なく最近では亡くなられる方は少ない。世界から不思議がられている。なぜ重症化して死亡する人が各国に比べて少ないのか考えるのも安心材料のひとつになるだろう。iPS細胞研究の山中教授は「ファクターX」があると仰っているがそれが何かは分かっていない。一説にはBCGワクチンの接種が元々の自然免疫も高め、日本人のBCG接種の一般化が功を奏しているという見方もある。勿論重症者への医療体制などの対応も死亡者数が少ない理由ではあると思うが…。

新型コロナウイルスは一本鎖のRNA遺伝子がタンパク質の殻を被った物体であるが、それ自身は自己増殖機能を持ち合わせていない。厳密に言えば生き物ではない。何かの宿主に入り、宿主の遺伝子に入り込み、宿主の遺伝子を使って増殖をするのである。その増殖の際にごくわずかな確率でウイルス遺伝子に変異が生じる。人間の遺伝子も細胞増殖を繰り返しているが、いつも変異を生じている。ある時はそれが癌細胞の元にもなるのだが、生体の免疫能がしっかりしていれば排除してくれる。新型コロナウイルスも変異を繰り返し、人間に感染するように変異してきた。ただ、人間を宿主としたが、増殖能が強すぎると宿主まで殺すことになり、宿主に巣食ったウイルスも結果的になくなることになる。これではウイルスとしては元も子もない。ここからは私論だが、日本の新型コロナウイルス(ちなみに現在の日本のウイルスは中国直接のものではなく欧州経由のものと遺伝子の塩基配列解析の結果から分かっている)は弱毒化しつつあるのではと考えている。ウイルスはじっと我慢して人間の遺伝子に隠れていれば宿主を殺さず、自分も永らえることができる。潜伏期間の長いウイルスは沢山いる、エイズウイルスもそうだ。今回の新型コロナウイルスもだんだん潜伏期間が長くなるように変異し、人間との共存を図ってくれるものと期待しているが、どうだろう…。人間の遺伝子はその多くの部分が古来のウイルス由来であることが分かっている。新型コロナウイルスも人間の遺伝子に入り込んでもその一部として認めてあげるから大人しくしていて欲しい。すべての生き物(ウイルスも生き物と仮定して)は種の保存のために進化し続けているのだから…、現代人以外は。

弱毒化したのかウイルスの変異   潤



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弱毒化...”にコメントをどうぞ

  1. 麦乃 on 2020年7月25日 at 8:50 AM :

    おはようございます
    素晴らしい論文ありがとうございます。
    このようであればわかりやすいですし、その可能性は大きいような気もします。
    理系ではないので多くは理解できませんが、コロナの弱毒性は大いに期待したいところです。

    • 勢藤潤 on 2020年7月25日 at 9:29 AM :

      麦乃さま

      コメントありがとうございます。40年ほど前に遺伝子工学の研究をしていましたので、ついつい思うことを書いてしましました。
      「弱毒化」という表現は厳密に言うと正しくありません。ウイルスは毒素を出してヒトの細胞を壊している訳ではありません。ウイルスに過剰に反応したヒトの免疫機構が自分の細胞までやっつけて重篤化しているのが多いのです(サイトカインストーム)。生物はかならず生き残ろうとします。例えば、細菌の場合抗生物質を投与しますと耐性菌が出現します。だからお互いに存在を認め合って仲良く暮らすのがいいのだと思います。
      川柳に写真を付けて楽しんでいます、これからもブログに遊びに来てください。

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