Loading...Loading...

SS氏からの質問。 少々長くなるが お付き合いをお願い。

「お尋ねします。 川柳に全く関係のなかった頃から、川柳や俳句は「ひねる」ものだと思っていました。
子供向けの漫画に、(大家さんが俳句を一句ひねる。)なんてのがあったのかもしれません。(由宇呆の記憶では、サザエさんの父・波平が、短冊と睨めっこしてましたな。)
それはそれで、何故川柳や俳句は「考える」とは言わないんだろうか。
きっと特別な理由があるんだろう と思っていて、時は過ぎました。
然し、少し川柳と付きあいが出来て、その関係の本を読んでもさっぱり
「ひねる」が出て来ません。「作句」という言葉に置き換わっています。
どうして、「句をひねる」と言わなくなったのでしょうか。」

由宇呆の返事。
「確かに「ひねる」は口頭ではよく使いますが、特別に文芸用語では
無さそうです。手持ちの「川柳総合大事典(用語編)」にはありません。
ごく一般の辞書、事典には、「ひねる」の意味の一部で、
考えを巡らす、工夫する の意味で、「あれこれ考えて
歌や俳句を作る」が出ています。用例に「一句ひねる」があります。
広辞苑には 土佐日記の例がありました。

私は 「表現上 ずばり言わないで、比喩を使ったり、逆の意味の
言葉を使って、間接的表現にするのを 「ひねる」という言い方で
説明することがあります。これが正しいかどうか分かりませんが
何となくニュアンスが伝わるようです。」

こんなお返事をしましたが、この辺の消息を上手く説明してくれる方、
居ましたら、ご意見をよろしくお願いしたいと思います。

面白い問題提起かなと 思ったので、アップしました。



この投稿を読んで「いいね」「参考になった」と思ったらクリックをお願いします。
なお、Facebook、Twitterなどのアカウントをお持ちの方はそちらをクリック頂き、また、「ひざポン」ボタンもクリックください(ひざポンは無記名ボタンですのでお気軽にクリックください)。

「ひねる」を考える”にコメントをどうぞ

  1. 江畑 哲男 on 2017年3月29日 at 6:17 AM :

    おはようございます。
    こういう質問が講師を悩ませます(笑)し、成長させてくれますね。
    (池上彰調で)「良い質問ですね~」。
    (インターネット風に)「(由宇呆さんの答え)ベストアンサー!」でしょう。

    • 山本 由宇呆 on 2017年3月29日 at 4:51 PM :

      哲男先生 コメントをありがとうございます。
      こういう質問に まぁ 納得のいく答えが出来た時には
      つくづく良かったなぁ と 思います。
      また 何かの折には、ご意見を頂き度。

  2. たむら あきこ on 2017年3月29日 at 10:21 AM :

    山本 由宇呆さま

    先だっては「ぬかる道」への書評掲載、ありがとうございました。
    すぐブログにアップしましたが、見ていただけたでしょうか?
    多忙でお礼の手紙をしたためる時間がなく、大変申し訳ないことですが、どなたにも失礼しています。

    ところで。
    川柳マガジンクラブ誌上句会で今回あきこの句を特選に採っていただき、ありがとうございました。(川柳マガジンは昨日届いたところです。)
    9月30日の大会にはそちらにまいりますので、ご挨拶できることを楽しみにしております。ご出身地富山へは、来年3月に大会の選者としてまいります。
    どうぞ、これからもよろしくお願いいたします。 m()m 

    • 山本 由宇呆 on 2017年3月29日 at 5:36 PM :

      たむらあきこ 様

      だんだん無理の効かない体になって(運動不足とか、言いたくないが年の所為とか)先月末から今月中旬頃まで、自分のブログもほったらかしで、折角の「あきこブログ」も、たった今拝見しました。拙文を全文掲載して頂いて、感謝感激です。
      9月の弊社大会に 是非 ご参加をお待ち申しあげます。

      また、さきほど散歩に出る前に「川マガ」4月号が届きました。
      私の選んだ天の句の 作者が知りたくて玄関先で開きましたが、私の勘が当たりました。あきこさんの句と知って「やはり光ってるな」と思いました。

      富山は、生まれてから10歳まで過ごしましたが、戦中戦後の混乱期で、とりわけ、昭和20年8月1日夜の 大空襲の焼夷弾の雨の中を 生き延びた私には、特別な思い入れがあります。
      長くなるのでやめますが、戦中教育と戦後の民主主義、先生の混乱ぶり、など、キリがありません。また 機会があればすこしずつ。

      つい 余計な事を書きました。お許し下さい。
      そして こちらこそ どうぞよろしくお願いいたします。 

  3. 佐藤 千四 on 2017年3月31日 at 7:10 AM :

    おはようございます。
    質問者のSSさんは私ではありませんが一言。
    近所の古老の話ですから当てになりませんが
      「下手な考え休むに如かず、下手くそな俳句なんぞで頭を使うなら昼寝でもしていたほう   がいい。その昼寝が〈ひるねる〉そして〈捻る〉になった」と。なので「一句ひねってください」というのはたいへん失礼になります。とか。
    まあ聞き流してください。

    • 山本 由宇呆 on 2017年3月31日 at 11:24 PM :

      千四 さん  ご無沙汰です。
      お元気そうで ご活躍ですね。
      コメント 有難うございます。
      新説が現れましたね。
      賑やかにして頂いて 良かったです。
      また そのうち 何処かで お会いしましょう。

  4. とまと on 2017年4月4日 at 7:21 PM :

    こんばんは 「一句ひねる」そうそう
    言いましたよね!
    ひねる・と言うと、遊び心充分で 皮肉ったり
    川柳的に言うところの穿ち・・みたいな・・・
    作句・と言われると その向こうに競吟が
    見えてくるような・・・
    ワタシは、そんな感じがします(^^)

    • 山本 由宇呆 on 2017年4月4日 at 11:15 PM :

      とまと さん  有難う御座います。
      たしかに 「皮肉」「穿ち」にも 通じますね。
      そして 言い回しを 工夫することも。
      いずれにせよ 遊び心を 出発点にしてね。
      では、また。 何処かで。  
      由宇呆  拝

コメントはこちらから

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Post Navigation

Copyright All rights reserved. SHINYOKAN PUBLISHING illustration by Nakaoka.K