燃やせば燃える燃やせないゴミ
【可燃】火をつけるとよく燃えること。燃えやすいこと。(広辞苑)
燃えること。燃えやすいこと。(明解国語辞典・スーパー大辞林)
【不燃】燃えないこと。(広辞苑)
燃えないこと。燃えにくいこと。(明解国語辞典・スーパー大辞林)
「燃」のほかに「可」と「不」をつけて、反対の意味を表す熟語が見当たらない。そのことは脇に置くとして、上記の対比は実に興味深い。
「可燃」と「不燃」とでは「不燃」が先輩であることが分かる。だから、広辞苑は「燃えないこと」と言い切っている。「不燃」の反対語として後から生まれた「可燃」は、どの辞書も慎重な言い回しをしている。暫くすると、広辞苑も従うだろうと団扇は見ている。広辞苑は伝統的な「言葉や意味合い」を削除することに消極的であり、他の辞書は「流行語や新しい意味」を取り入れることに積極的である。同じ用語について併記する場合も、両者で記述の順が逆になることが多い。
ごみ処理の方法は、地方自治体により異なるのだが、収集の際に、「可燃ごみ」「不燃ごみ」「缶・瓶その他のいろいろ」などと分別を指示する。
「不燃ごみ」とは、「燃やして燃えないことはないが、燃えにくかったり燃やすと環境面や焼却炉の関係で問題が残るので燃やさないと決めたごみ、または本当は燃やしているが建前上燃やさないことになっているごみ」ということができそうだ。
だとすると「不燃ごみ」を「燃えないごみ」と言い変えることは誤りと言うことができる。したがって、「不燃ごみ➡燃やさないごみ」「可燃ごみ➡燃やすごみ」というべきであろう。分別(ぶんべつ)は分別(ふんべつ)だと思う。さてさて、それにしても核廃棄物の処理には困ったものである。「ごみをどうするかでなく、出してはならないごみ」なのだろう。
銭湯が減り続けている。東京では約20,000人に1軒になろうとしている。炉の前で、古材の釘抜きに汗している銭湯ご主人に伺ったことがある。なんでそんな面倒な作業をするのか。燃やした後で焼け残った釘を拾えば良かろうという素人考えからだ。釘をつけたまま燃やすと温度が上がって炉が駄目になるんだという答えだった。あれから50年以上経ったかなあ。
Loading...

















































