
新春は「う・さ・ぎ」の折句から。
〈思い出話〉から‥‥三者面談の記憶
「お父様お母様からは進路についてなにかご希望はありますか?」「いえ、すべて本人に任せていますから」「君はどうなの?」「好きにしろってのが逆に困るんです。親父の仕事を継げと言われれば、それを基準にいろいろ話が始まるのですが」継いで欲しい気持ちが山ほどなのに、じっと我...【続きを読む】

杜甫かヘッセか思案雪道
壽と書くオムライスの第一章と第三章のタイトルはこんな風に決まりました。とても自然に決まりました。一章については不思議がられましたが、変だとは言われませんでした。正月の玄関は暮れに句会の予約に行った帰りに振り向かれて買った「深紅のシクラメン」です。
第一章 杜甫かヘッセか ...【続きを読む】

open- mouthed と get angry
ベネッセへ開いた口のアングリー
東京都教育委員会が、都立高校入試に活用することを決定した中学校根囲碁スピーキングテスト。研究者や教育関係者らでつくる「入試改革を考える会」(大内裕和代表)が危惧していた通り、考えられないようなトラブルが多発しました。更迭やら辞任が相次いで政権の体をなしていない岸田...【続きを読む】

散歩のいらぬ金魚飼う
居酒屋のゴミ袋には愚痴不満
自分の体験に照らして、誰もが大きく頷く句と言えます。しかし、こんなことが当たり前の状況がいつまでも続くことに、団扇は我慢がなりません。団扇の職場は特殊で、理事会と組合に対等な権限がありました。しかも、わがまま放題に利益を主張するのではなく、互いの対場を尊重し合う風潮が...【続きを読む】

徒然なるままに
ご主人の定年と知るゴミ袋
高い評価を得た句です。知ったのは、そういう景色を見たゴミ出し中の奥様かなと読んだのですが、知ったのは「ゴミ袋」なのでしょう。題の「袋」を擬人化している点も優れています。
団扇はそうのように評価しながらも、互選で点を入れられませんでした。記憶を辿るとずっとゴミ出しは団...【続きを読む】