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 皮を綺麗に剥いて、ひと房ごとに分けて、シブを丁寧に取らないと、蜜柑を食べない父でした。勿論、すべて母の仕事です。「シブは身体に悪いもの」と思い込んだ団扇は、同じ作法を経てから食べます。〈ジャガイモの芽は毒〉という母の言葉を頭から信じた団扇は〈食べたら死ぬ〉と思い込んで、今でも神経質に取り除いています。

 ところが、蜜柑の皮にある白い繊維状の組織には、並々ならぬ正式名称があることを知りました。白さを意味するラテン語由来の「アルベド」です。栄養があるので食べないのは損という説と、無理して食べることはないという説があります。  父と母と蜜柑の思い出が、とんだ知識の引き金になりました。

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