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☝ みつき会(第三月曜カラオケクラブ)の手土産

  夜店へ向いて百円玉のまっしぐら

 「〇〇〇〇のなんとか的こころ」と叫ぶラジオの長寿番組がありました。その方の句です。落とさないように、百円玉ひとつを掌に汗と一緒にしっかりと握りしめて、夜店に向かう。カーバイドが匂って来ますね。幼い日の心浮き立つ思い出ですね。

団扇には、三つ下の弟と三社宮という小さな神社の夜宮に出掛けた時の記憶があります。弟が「薄荷のパイプ菓子」の前で立ち止まったのですが、なにしろ軍資金は限られています。いろいろと物色した後にしようと弟の手を引くと、的屋のオヤジがこんな言葉を浴びせたものでした。「なんでぃ買わねえのかい貧乏人め、どうせそこいらの水飲み百姓の小倅だろ」弟はオヤジの人相と語調に怯えて半泣きになりましたが、わたしは悪態を吐かれた口惜しさではなく、別の感情が湧き起こって腹が立ちました。思うような売り上げがなくて、つい口を吐いた言葉とはいえ、なんと悲しい悪態を吐く大人だろう。55年ほど前の話ですが忘れられません。弟は覚えているでしょうか。記憶というものは、出来事に感情が付随するのではなくて、その逆なのですね。

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