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 あまりに不鮮明な画像なので、後程差し替えます。ご容赦を。

 春まだ浅き戦線の/古城にかおる梅の花/せめて一輪母上に/便りに秘めて送ろじゃないか  覚悟をきめた吾が身でも/梅が香むせぶ春の夜は/戦わすれてひとときを/語れば戦友よ愉快じゃないか  明日出てゆく前線で/何れが華と散ろうとて/武士の誉じゃ白梅を/戦闘帽にさして行こうじゃないか

 団扇の川柳の師である池口呑歩氏が、カラオケで歌った唯一の歌です。「麦と兵隊」を知る御同輩でも「梅と兵隊」を知る人は少ない気がします。〈スナックで軍歌の続く宵がある〉は団扇の旧作ですが、呑歩師以外で聞いたことがありません。♪橇の鈴さえ寂しく響く で始まる東海林太郎の〈国境の街〉を歌っては「お若いのに」と賞賛?された団扇が、今歌うと「おや、お古い歌を」と敬遠?されるのは不思議なことです。久しぶりに恩師を思い出させてくれたのは、三代目江戸屋猫八さん(19231年~2001年)が、国立広島原爆死没者追悼祈念遺影登録されたというニュースに触れたからです。被爆体験者が〈語れない語らない苦しみの時期〉を越えて積極的に語り始める勇気と使命感、言葉で表現しきれない感動を覚えます。わが呑歩師も被爆者でした。そのことを隠したりしませんでしたが、積極的に語ろうともしませんでした。〈スナックで続く軍歌は反戦歌〉と深く思う団扇です。師が褒めてくれた団扇の初期の句です。〈見る阿呆踊る阿呆にちょいと惚れ〉

 



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