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ようやく諸々のことが一段落したので、前回の続きへ。
9月30日に実施した、我孫子市長寿大学への授業一コマの内容と結果。

※内容
・・・1、イントロ(自己紹介など)
・・・2、日本語の魅力
・・・3、川柳の成り立ちと実例紹介
・・・4、川柳体験・実作演習(投句への講評・添削など)
・・・5、ハプニングでの表彰(パソコン手作りの表彰状授与)

※イントロは、初見参の講師の氏素性・柳歴など 自己紹介(約10分)
※日本語の魅力 は、日本語の特徴
①三種類以上の文字表記(漢字、カタカナ、ひらがな、アルファベットその他)
②三種類以上の語彙(和語、漢語、外来語、それらの混ぜこぜ語など)
③奥ゆかしい日本語(全てを語ろうとする欧米語に対して、余韻・余情を大切にする)実例を多く挙げながら説明。
・・・このような微妙な心理、ニュアンスの違いを描き分ける点に特徴があり、短詩形文芸にマッチしていること。(江畑哲男講演録より)(約20分)
※川柳の成り立ちと実例紹介(芭蕉の時代、俳諧から前句付、誹風柳多留を
・・・時代背景と共に説明)  (約40分)
・・・・・・休憩10分・・・・・・
※川柳体験    (約30分)
前回までは 虫食い川柳のグループ討議で、一定の実作疑似体験だったが、
今回は、昨今の川柳ブームも背景にあり、予備知識を与える前に実作投句を
クラスの担当指導者にお願いして 実施した。
投句実績は 47名のクラスのうち 32名から94句の投句があった。
これは 如何に川柳(と名の付くもの)が 世の中に出回っているかという
証拠であろう。曰くサラ川、シルバー川柳、○○川柳という企業川柳など。
94句から45句を選び、4グループに分け、講評・添削を試みた。
A,見つけたテーマは面白いが、表現を直せば良くなる。・・・13句
B,ちょっと気を付けると 良くなる。・・・10句
C,ほとんど直さなくても良い。・・・17句
D,秀句 ・・・5句
驚くべきことに、予備知識なしでの作句で 過半数の22句が C・Dであること。クラスの資質が高かったこともあるが、世間一般の川柳レベルも高い。
判定基準は、勿論、無経験者への基準、つまり一般句会の基準よりは
遥かに低い ことをご承知置き下さい。
秀句5句を下記に。
★覚悟した老老介護今独り(「独り」の意味は?)
★お互いに同じ話で聞き疲れ(「聞き飽きる」は よく聞くが)
★これ入れ歯畏敬の眼孫三つ(作者は講義後に 孫の写真を持ってご挨拶に)
★夏休み宿題孫に見てもらい(一応 逆転の発想)
★ジムのあと冷えたビールとやせた夢(ビールと夢という次元の違う取り合わせ)

クラスの反響と指導員の感想などは 沢山あるので 次回に。

では、また。 有り難くクラスの熱気受け止めて   由宇呆



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