監督は彼だチャンスだカンニング
「なんと不謹慎な句だろう」と生真面目な?川柳愛好者は眉を顰めるかも知れませが、団扇の意図は正反対です。生徒は誰が試験監督かドアが開くまで分かりません。団扇が入室した瞬間に「カンニング無理だ」と叫ぶヤンチャがいました。団扇は不正を憎むよりも、真面目な受験者の身になって監督しました。旧作に 流し目を横目で叱る試験中 があります。監督中の居眠りを生徒に チクられて 戒告された若い教師もいました。問題を配布すると職員室に戻って来たという 伝説の教師 がいらっしゃいました。「不正などしないと先生は信じている」 形だけでは真似の出来ないことです。〈天知る地知る我知る人知る〉人は余計だと思います。一番大切なのは我です。 試験監督のバイトが大々的に募集されていることを、ついさっき知りました。試験監督は〈単なる?人手〉に成り下がったのでしょうか?駒込学園の川研で抜いて頂いた団扇の句です。 試験 ナナハンの試験車体が起こせるか いそいそ 予報聞きスキップしてるスギ花粉 どちらへと聞いて欲しそな急ぎ足 いまさら 手土産の10万円に笑えない 10万円は珍しくない出来事でしょう。珍しいのは15人全員が返却したことです。誰かが提案したはずです。正義感からでしょうか、石破さんへの反逆からでしょうか。どんな 穿ちも 団扇の個人的な領域です。笑えない の中身は誰も彼もの自由です。
小生の旧作に、「右左答えの違うカンニング」があります。こちらは、カンニングする生徒の側に立って詠んだ句です(笑)。