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6月23 日は沖縄戦から71年「慰霊の日」でした。その直前まで団扇の父も沖縄に従軍していましたが、「転進」した後でした。日本旧陸軍は「撤退」という語を嫌い「転進」と言っていました。教育学者の城丸章夫さんの著作にこんな一節がありました。「日本陸軍の行軍は列の間隔がとても狭かった。一発の砲撃に対して死傷者が多く出るという不利な条件を敢えて選択した理由は、逃亡を防止することを優先したからである」忘れられない記述です。「一億火の玉」が虚構であったことがよく分かります。

ところで、天下分け目の参議院選挙の公示は、「慰霊の日」を配慮して一日前倒しされて22日になりました。どういう「配慮」なのかは意見が分かれるところですが、その「事実」は変わることはありません。それを解くのは「将来の歴史学者の仕事」ではなく有権者の投票行動でしょう。

団扇の購読している新聞二紙は、「沖縄全戦没者追悼式」で朗読された詩を計3回掲載していました。ご覧になるチャンスがなかった方のために掲載します。

ふぃーわ  しけー てーしち

 平和ぬ世界どぅ大切 金武町立金武小学校6年 仲間 里咲 

「ミーンミーン」/今年も蝉の鳴く季節が来た/夏の蝉の鳴く声は/戦没者たちの魂のように/悲しみを訴えていると言うことを/耳にしたような気がする/戦争で帰らぬ人となった人の魂が/蝉にやどりついているのだろうか/「ミーンミーン」/今年も鳴き続けることだろう

「おじぃどうしたの?」/左うでをおさえる祖父に問う/祖父の視線を追う私/テレビでは、戦争の映像が流れている/しばらくの沈黙のあと/祖父が重たい口を開いた/「おじぃは海軍にいたんだよ」/おどろく私をよそに/「空からの弾が左うでに当たってしまったんだよ」/ひとりごとのようにつぶやく祖父の姿を/今でも覚えている/戦争のことを思い出すと痛むらしい/ズキンズキンと・・・/祖父の心の中では/戦争がまだ続いているのか/

今は亡き祖父/この蝉の鳴き声を/空のかなたで聞いているのだろうか/死者の魂のように思っているのだろうか/しかし私は思う/戦没者の悲しみを鳴き叫ぶ蝉の声ではないと/平和を願い鳴き続けている蝉の声だと/大きな空に向かって飛び/平和の素晴らしさ尊さを/私達に知らせているのだと/

人は空に手をのばし/希望を込めて平和の願いを蝉とともに叫ぼう/「ミーンミーン」/「平和ぬどぅ大切」

団扇は過去に三度沖縄を訪れています。一度目は復帰前の沖縄。夜行列車と船の旅、ビザを取って、やたらに痛いコレラ?の予防注射をして。車が右を走るのは慣れれば何のことはないのでしょうが、まるで鏡を見ながら歩いているようで、タクシーを止められないのです。あとの二度は修学旅行の引率です。

人間の命を脅かすものは、天変地異・疫病・戦争・飢餓です。ヨーロッパで疫病が大流行すると人口の四分の一が失われました。どうして、四分の一で収束するのか?それは、感染者が死に絶えて、伝染の媒体が無くなるからです。沖縄戦で失われた命も、人口の四分の一でした。しかも、多くの命が集団自決によって失われたのも歴史の事実です。政治・文化・軍事・エトセトラエトセトラ、どの分野にも「評論」という役割は重要で、「評論家」ということばを悪口にしてはなりません。むしろ、評論家の言うことを「ただ無責任に評論だけしている生き方」が問題なのです。里咲(りさ)さんの詩が胸を打つ理由は、表現の巧みさではなく、おじぃの言葉の中に「歴史の真実」を感じ取り、自分の感性で捉え直しているところにあります。しかも、おじぃの「ひとりごとのようなつぶやき」を、「蝉とともに叫ぼう」と世界に向けて発信していることです。

書き写す作業は、ただ読むよりも良いですね。これから階下に降りて、かみさんに朗読して貰うことにします。

 

 

 

 



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きょうは何の日、「6月23日」のこと”にコメントをどうぞ

  1. 絵扇 on 2016年6月27日 at 11:35 PM :

    私も沖縄は八重垣諸島と沖縄本道と二回訪れました。ひめゆりの塔を訪れた時に体中が身震いして、いたたまれませんでした。あまりにも悲しい出来事です。あの子達が私に乗り移る位の身震いでした。二度と戦争は起こしてはならない!悲惨な体験を次の世代に渡していけない

    • 植竹 団扇 on 2016年6月28日 at 3:40 PM :

      全くですね。東京は参議院選挙に続いて都知事選挙もあります。18歳からの選挙権も大きな話題ですし、面白いし期待できる選挙だと思っています。ところで、EUの国民投票も、結果以上にイギリスの自由な選挙制度や、住民の闊達な意見交換の様子の報道に、改めて日本のへんてこりんな公職選挙法を想いました。

  2. 大田かつら on 2016年6月28日 at 4:21 AM :

    おはようございます❗今、愛媛大会参加後でまだ愛媛県のホテルにいます。道後温泉に仲間同士で裸の付き合いして疲れを癒しました。こんなに幸せでいられるのは、今がいかに平和であるか、、ありがたいことですね。そして沖縄戦で犠牲になった方々の無念さを思うと哀しみが深くなるばかりです。沖縄はまだ戦争が 続いている状態かと思えるような事件事故がおこっています。基地の島ウオーキングさえ命懸け❗この川柳を作った柳友に共感です。先日、恋人もいる20歳の若い女性がウオーキング中襲われ殺され山林に遺棄された。これが基地の島沖縄の現実なのですね。日本国でこんなことがおこるなんて許されていいのでしょうか⁉団扇さんが慰霊の日のことを発信して下さって感謝です。救われました、、。
         沖縄が背負い続ける基地被害
         
         きれい事ではすまされぬ事件事故
          
         米軍の要塞化する基地の島   

    • 植竹 団扇 on 2016年6月28日 at 3:46 PM :

       ご無沙汰申し訳ありません。琉球新報みんなで回し読みさせて頂きました。本土のマスコミにもいくらかづつ変化が見られますが、まだまだです。沖縄では常識だった「野党と市民の共闘」が全国に広がっていますね。じわじわの変化では、もう日本は持ちませんね。

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