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前項の続き。(9月17日の能因会90周年大会・石塚修先生の講演)

講演の中で、「ホトトギス」の事務所が丸ビルの中にあった。という話が面白かったので、その経緯やら 結果やらを調べてみた。

「丸の内」の意味は、江戸城の中、つまり幾重にも巡らした堀(外堀)の内側 という意味で、今の大手町、丸の内、霞が関などに大名の藩邸があった。維新後は新政府(明治政府)の官庁用地、陸軍用地として接収された。ところが明治政府は金が無くて、明治23年に、丸の内十万余坪を売りに出した。値段は相場の数倍で、財閥でも手を出さなかった。財務相の松方正義の次男が三菱の副社長の岩崎弥之助の長女と夫婦という関係で、松方は弥之助に懇願して「丸の内」は三菱財閥の所有となった。

丸の内に「三菱一号館」が出来たのが明治27年(1894年・日清戦争始まる)。その時の東海道線は「新橋」駅まで。中央線は「御茶ノ水」駅までで、アクセスは大手町と日比谷間を走っていたチンチン電車(夏目漱石の「坊ちゃん」が小説の中で、某中学の教師を退職した後、この鉄道会社の技師に就職している)だけで、ビルの借り手などなかったらしい。当時丸の内は「三菱ヶ原」と呼ばれ草茫々の原野で、所どころに武家屋敷の跡らしい変わった形の築山があったという。

大正3年(1914年・第一次世界大戦に日本が参加)東京駅開業。

大正12年(1923年・9月1日関東大震災)2月に「丸ビル」竣工。第一次世界大戦後の特需景気の余波で、テナントの募集宣伝をしなくても、新興成金にとって丸ビルへの入居は垂涎の的だったという。

当時、三菱地所の不動産部長だった赤星陸治(のちの赤星水竹居)が最初のテナントリストに「ホトトギス」の高浜虚子の名があってびっくり仰天。実業家でもないし、牛込の借家で「ホトトギス」を発行しているだけの虚子が本当に入るのか。家賃は支払えるのか。後々家賃不払いで新聞沙汰は面倒だ。これも運命というのか、赤星は虚子に会いに行ったという。色々話すうちに意気投合して、赤星は虚子を応援する気になった。応援と言っても、三菱の人間が家賃を負けてやるとは言えないし出来ない。そこでまず自分が「ホトトギス」に入って、三菱の関係者を「ホトトギス」に入れてやったらしい。初めは「名前だけ」からの人もいたろうが、重役、社長が上手くいけば、部長、課長も当然やるようになる。「俳句をおやりになる」のが、日本のリーダーの条件のようになって、日本の俳壇は子規、虚子が牛耳ることになった。実業家との付き合いを経て、当然政治家とも親しくなり、日本の文壇の指導者として確固たる地位を築いていったのだ。

どうして虚子が 丸ビルに背伸び入居したのかは、ライバルの河東碧梧桐(かわひがしへきごどう・自由律俳句で名を売っていた)を意識したらしい。碧梧桐のスポンサーは浄土真宗の大谷句仏で、全国行脚をしたりして飛ぶ鳥を落とす勢いだったそうな。

今日はこの辺で止めるが、虚子の略歴を辿ってみるのも面白そう。

では、また。 草臥れたから休む。

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