
巻末に35ページものスペースを割いて、井上富子・藤川良子・天根夢草三氏の作家論が計10名の論者によって展開されています。展望が発刊された当時の復刻であることが、夢草氏の後書きで理解出来ました。新しい事実が知れて大変勉強になりました。夢草作家論は、岸本吟一・坂根寛哉・時実新子の三氏で、夢草氏自選句と吟一・寛哉の二氏が取り上げている共通句に、訃をきいて弾むこころがありはせぬか がありました。夢草氏自身の自問自答とも、読者に対する詰問ともとれて緊張が走りました。難問に接した時は、緊張よりもリラックス、これが団扇の得意技?です。浮かんだのが、落語の『らくだ』です。〈らくだの兄貴分に脅されたくずやが、香典あつめに町内を回されます〉〈なに、らくだが死んだ?それは目出度い〉が一様の反応です。〈この世界は因果に丈夫な師匠が多くて、なかなか出番が回って来ません〉なんてクスグリを実名入りでまくらにふる噺家がたんといます。訃をきいての句は昭和49年、夢草さん32歳の句です。〈故人への恨み辛みの句〉などと早合点しては『らくだ』同様になってしまいます。

旧日本軍「慰安婦」象徴像 独ベルリンで強制撤去 2020年「コリア協議会」がベルリン市ミッテ区の許可を得て設置した「少女像」が撤去されました。背景に「日本の平和国家としての歩みを無視し、永続的に非難する象徴」だとして抗議した事実があります。ドイツでは「ナチズムに時効はない」が大原則で「反省をしたことをぶりかえすな」は通用しないはずです。「少女像」が「コリア協議会」に返還され、別の設置場所を探しているというのは、せめてもの救いです。明日は北新宿句会、明後日は成増吟社、兼題は共通の『台所』選者も共に団扇です。選は終えています。
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