

爛漫の笑顔おしめの初ドレス 団扇と同年代の男性ふたりは、おしめを初ドレスと見立てた句と解釈しました。ドレスアップという言葉があるくらいです。川柳らしい大袈裟な比喩ですから、初衣装くらいが適当かなと考えました。作者の句意と選者の評は一致していました。〈おしめのままの初ドレス〉ということでした。それならば、助詞は「の」でなく「に」が誤解を生まない表現でしょうか。逆走はしない爛漫通り抜けは互選2選者没の評価でした。〈通り抜けは一方通行が当たり前、当たり前を詠んでも句にならない〉が選者のコメントです。全くその通りです。当たり前のことに、高速道路の逆走をイメージさせる「逆走」を用いたことが味噌の句です。炙った烏賊に爛漫温め亜紀無口 温いはぬくい亜紀は八代亜紀です。国訛り秋田の美酒に気が緩む 亜紀は団扇の句、美酒は没だったので選者は分かりません。 爛漫が日本酒の銘柄であることを選者は知りませんでした。どんな事柄にせよ、人間には守備範囲があります。句会場では調べきれないことがあります。でも、スマホで立ちどころに知れる情報です。夢洲に咲き誇ってる万国旗 選者が天に採った句です。賭博やらメタンガスやら話題に事欠かない万博を揶揄した句と解釈しました。ところが作者は万博絶賛の意図で作ったことが分かりました。〈言葉では表現しない表現〉もあるのが川柳の持ち味の一つですが、揶揄する表現が無いだけでなく匂いさえしません。選者は根拠の無い深読みをしました。思想信条表現は自由ですが、短詩の鑑賞は人によって異なりますし、場合によっては正反対になります。絶賛をされた句評の的外れ は団扇の旧作です。 念のためにひとこと、辛辣なことを並べてしまいましたが、選者の若い女性は作品も評も優れた方です。今回は団扇は全没でしたが、そういうこともあるのが川柳です。万博の作者は、互選句が一致することが多く、(おしめの句もそうでした)互いの句を高位で取り合う仲です。だからこそ、肝心なところが擦れ違うのが残念で不思議な間柄です。昨晩はダブル句会のうえ、酒席もつきあったので、今朝の発信になりました。
やまびこの「や」と「こ」で天地付け 団扇の軸吟
やれ打つな蠅と一茶の睨めっこ
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