
朝方のラジオで小三治の時そばを聞きました。「思いもよらない落ちですね」と驚いてみせる若い女性の感想に驚きました。これぐらい有名な古典落語はありませんのに。そんなネタを繰り返し聞くのは、演者ごとの語り口や演出の違いを楽しみたいからです。今朝の放送は昭和55年に収録されたものでした。

「ひいふうみいよういつむうななやあ、なんどきでえ」「へえ、九つでえ」「とうじゅういち・・・」一文胡麻化した手口を真似た男は「なんどきでえ」「へえ四つで」と答えられて、逆に四文損をしたという噺ですね。小三治さんは、そう演りませんでしたが、「男が早く試したくて気が逸ったので、大分早めに食べに出た」と伏線を張る演者もいます。
八つと四つを理解していると〈味わい〉が深まりますね。男は深夜まで待ちきれなかったのです。話は変わって〈草木も眠る丑三つ時〉です。同じ八つにも未と丑は正反対の時間です。丑を更に三区分するわけです。〈芝浜〉での勝五郎は、明六つの日の出あたりに着くはずが、おかみさんに早く起こされて七つに出てしまった訳です。のんびりした時代が羨ましい気がしますね。それにしても、小三治が無言で蕎麦をすする仕草にも笑いが起こるのを、耳だけで聞いて想像するのも乙なものです。ついでながら、江戸時代の〈不定時法〉も、われわれには理解できませんね。ついでのついで、柳亭市馬の〈相撲甚句〉やら〈三橋美智也〉の歌は素晴らしいです。これも流行りの二刀流です。
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