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☝ 鶴彬墓前祭(9月17日)、宇部 功先生

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☝ 墓前祭の宿泊宿、熊ヶ井旅館

宇部 功先生は盛岡で長く教職に就かれていた方で、ジュニア川柳「こどもの心」を育て上げられた方です。毎月20校ほどから、1500~1700句ほどの投句があって、その選をされています。東葛川柳会の月刊誌「ぬかる道」に送って頂いていますので、「団扇先生のジュニア川柳教室」に転載させて頂いています。団扇はジュニアとの繋がりがなくなって、シニアに軸足が移動していますので、大変に助かっております。

「手と足をもいで丸太にしてかへし 鶴彬」と黒板に大書して、「もいでのもぐって、どういう意味かな」と児童に問いかけることから授業が始まります。流石ですね。これは小手先のテクニックではありません。

「桃の実をもぐ」と児童が答えます。団扇は「ウーン」と唸って、団扇ならどう答えるかなと考えました。翌日の吟行会のあとの昼食会場で、割り箸の袋をチケットに見立てて「もぎり」を実演しました。

「もぐ」の語源は児童の答えたとおり、桃・林檎・梨などの果実をもぎとることです。丹精した果実を収穫するときの動作に込められた思いを、体験をとおして実感できる児童の答えは、鶴彬の句とは正反対の世界です。

子どもの頃、映画が大好きだった父と場末の映画館に連れて行かれたことを鮮明に覚えています。三本立てで、大人30円小人15円くらいだったかな。「父ちゃん、今日の映画はみんな雨降りだね」父は笑えずにさびしい顔をしました。

その時の「もぎり」の鮮やかな手つきはとても新鮮でした。無表情で無感情な動作は「有難う御座います」と無縁だったのが、恰好良く見えたものでした。 「もぐ」が「もぎり」という名詞になって、「もぎり嬢」なんて言葉も生まれたようです。

そういう、異質の「もぐ」を頭に思い描かせておいて、「手足をもぐ」を観照させるわけです。

この話は、翌日(9月19日)のあかつき川柳界15周年大会の懇親会でも紹介させて頂きました。

1925年、「普通選挙法(25歳以上の男性、納税額の制限はなし)」と抱き合わせで「治安維持法」が制定されました。そして、治安維持法の最高刑が「死刑」に改定されます。

「目には目を歯には歯を」相手の仕打ちに対して、同様の仕打ちで対抗すること。【ハムラピ法典】を、「なんと惨いことを・・・」と思い込んでいたのはいつの頃まででしたか、本当の意味合いは「相手の仕打ち以上の報復はならぬ」ということだそうですね。「戦争」が恐ろしいことである以上に、「戦争に反対する者への仕打ち」がもっと恐ろしいことであった歴史を忘れるわけにはいきません。

 

 

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