おふくろの口癖のひとつ〈ずくなし〉
「長野の方言」で怠け者、ぐうたらの意味とあります。言葉(とくに話し言葉)は標準語?に翻訳して意味を理解して納得するものでなく、「音感」で直に耳から脳へ、脳から身に染みるものです。子ども心にも〈なし〉は否定の言葉ですから、〈ある〉と評価されるためには〈出す〉必要があります。ところが「ないから出せと言われた、ずくの意味」が理解出来ないのです。驚いたことに〈ずくなし〉は長野の特許ではなく、新潟・山梨・岩手などでも使われているというのです。しかも驚いたことにというべきか、笑ってしまうことには、長野県の松本市に『ずくなし』という名の居酒屋があるというのです。よほど〈ずくなし〉の人間でもフラリと立ち寄れる店なのでしょう。まさか、手抜きの料理しかでない店ではないでしょう。「力尽く」に対応する言葉に「納得尽く」という言葉があります。この場合の尽くが〈ずくかづくか〉は触れずにおきましょう。
おふくろが、全く別の場面で、別の語調で発する口癖に〈気働き〉があります。〈立つより返事〉もあります。理詰めで解釈するのではなく、おふくろが、どういう場面で遭遇?して、どういう思いで伝えようとしたのか、忘れられない〈言の葉〉です。
方言に〈ずくなし〉がある故郷をお持ちのみなさん、おそらく意味が異なるのではないかと思います。聞いたことのない皆さん、どんな意味合いを連想されましたか。

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PC開いて川柳ブログを一番にチェック。僭越ながらダンセン先生のブログの隠れファンです。
上田生まれの茨城人です。「そうか、尽くなしか」と文の最後のところで、ハタと膝を打ちました。茨城人の家族も「ずくなし」は私が教えて知っていますが、私自身は80年も生きながら、ずううと解らないままでした。「ものごとをし尽くさないまま途中で投げ出す、諦めてしまう―」の「ず(づ)くなし」だったのかと。団扇先生の博学多才にあらためて脱帽! ますますのご活躍を‼!
有難う御座います。正解とも不正解とも申し上げられません。亡き母の意味合いは異なるように思われます。〈ずくなし〉の反対に〈ずくがある〉人には〈あのずくのありよう〉と感心していました。結果的に「やり遂げる結果になる」のでしょうが、躊躇せずに「まずはスッと腰を上げる」様子を表現したように思われます。腰が軽いのです。軽いだけでなく低いので、これ見よがしに立ち上がるのではないのですね。「腰が重くて褒められるのは相撲取りばかり」という訳です。団扇の都々逸です。 〈♪腰が低いと褒められたけど脚が短いだけのこと〉