


うるはしき 櫻貝ひとつ 去りゆける 君に捧げむ この貝は 去年の濱邉に われひとり 拾いし貝よ ほのぼのとうす紅染むるは わが燃ゆる さみし血潮よ はろばろと かよふおかをりは 君恋ふる 胸のさざなみ あゝなれど わが想ひは儚く うつし世の なぎさに果てぬ
句会の出席者は、みな倍賞千恵子の歌声を思い浮かべました。さくら貝の唄は 昭和24年の発表ですが昭和18年に作られていたという記事に出会いました。 新しい時代は戦時中から準備し温められていたのですね。女心を歌う男性歌手はたくさんいます。男心を歌う女性歌手も勿論います。さくら貝の歌を岡本敦郎で聞く機会があったならば、歌詞の勘違いはしなかったと悔やまれます。さくら貝を拾った「我」は男性です。女性が「我」というのは大変に稀です。去りゆきし「君」は女性です。拾ったのは去年、亡くなったのはもっと前です。浜辺にさらされたさくら貝はつるつるで、二枚貝の片割れです。平安時代から伝わる「貝合わせ」の遊びを連想します。
手に取れば初恋匂う桜貝
天地付け「てい」の天の句です(みい子)
前回のブログで人称の代名詞について触れましたが、人称の単複の他に男女の使い分けも絡んで、いよいよ楽しくなりますね。
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