
忙しい時ほど、昔購入した書籍を開きたがる、本当にへんてこりんな団扇です。過去のNHKの放送で扱った国宝と、様々な専門分野の方のエッセイがふんだんに載っています。団扇が一読して、理解出来ようもない広さと深さにため息ばかり吐きます。

偶然にも、隣に仏師で川柳家でもある大川幸太郎さんの〈木の中のみほとけ〉を発見しました。偶然とは楽しいものです。
十歳で仏師と決めたままの職/彫っている人も笑顔のえびす面/仁王様賽銭ドロをにらみ付け/湯をうめる子を鉢巻きが怒鳴りつけ/耳たぶの悲鳴でっかいイヤリング/酔い過ぎた徳利は猪口の外に置き/女湯の妻に出るぞと声をかけ/お婆さんチビた鉛筆捨てられず/胎内の孫の写真を見せられる/よその子を叱って親に睨まれる/避妊よりエイズ予防に使うゴム/まだ臓器あるぞと高利追いつめる/タニマチのトイレ力士に狭すぎる/釣り上げた奇形のハゼを恐く見る/乱雑な部屋をかくした鯨幕/大男悲鳴を上げている指圧/神輿好き信心なぞは無関係/残ってる都電コロッケ匂う窓 天台宗に縁の深い学園に務めていたこともあり、大川幸太郎さんも団扇の事を「そんな眼差し」で見てくれました。といったところで、成増句会への出発の時間になりました。今日の兼題は「音」です。
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