
やまびこ句会の二次会を中座して階下に降りると、テーブル席にお母さんと坊やと妹が三人で食事中でした。「可愛い子だね」と目を向けながら、自然にテーブルに目が行きました。若い母親の表情が曇る様子が見て取れました。テーブルにはチャーハンの大皿がひとつ、他に子どもたちようの小さな取り皿がふたつ。他にはなんの総菜もドリンクも見当たりません。母親の頭に浮かんだであろう思いです。『一杯機嫌の爺さんが、母子の貧しい食事をチラ見して通り過ぎて行きおる』それではまずいと思って引き返して、団扇が吐いた台詞です。「お爺ちゃんはネ、ずっと昔むかしにネ、小学校のセンセイやっていたんだヨ」「坊やはいくつくらいかな?」坊やは元気いっぱい自慢気に「いちねんせい」と答えてくれました。「フーン、お爺ちゃんがセンセイやっていた頃は、お母さんが小学生だったかな」やっと若いお母さんが笑ってくれました。爺さんが見ていたのは子どもたちで、お皿ではなかったんだ。ふと気がつくと、昨日は年金の支給日でした。この母子はどんな生活をしているんだろう。〈小学校の先生〉は方便です。こういう類の嘘は川柳でも許されます。
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