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①『本を読めなくなった人のための読書論』若松英輔(亜紀書房)      ②『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』三宅香帆(集英社)

①団扇を含めて、細かい活字を読むのが億劫になった高齢者へのアドバイスでしょうか?②それとも、読書をする時間と心の余裕を奪っている、日本の過酷な労働実態の告発でしょうか?どちらも、気を惹かれる書籍ですが購入してまで読む気にはなれません。しかし、様々な角度から〈本を読まなくなった・読めなくなった日本人〉の解明は大切なことだと思います。

 「本ばかり読んでいて、遊んでくれない」が三才年下の弟の団扇の思い出です。最近、スマホの朗読に嵌っています。就寝前の寝床です。いつの間にやら寝入ってしまっても、翌日続きを楽しめます。読書とスマホを対立的に論じる向きもありますが、一面的な評価だと思います。動画ですが、団扇は画面は見ないで音声だけを楽しみます。若い時に読んだ本を読み返すかわりに利用します。自分の経験の蓄積と、時代の変化のふたつが理解できます。好きな作家で詠み損ねた作品に出会えます。 

  最近では太宰治の「富岳百景」が楽しめました。〈あちらこちらから仰ぎ見る富士の山の描写〉と早合点して手に取らなかった作品ですが、太宰治と井伏鱒二のリアルな接触を知り心が躍りました。聞いて〈イブセマスジ〉という音声だけを感じる人と〈井伏鱒二〉の文字が浮かぶ人とでは、違いがあると思います。「本ばかり読んでいた過去」を喜ばしく思います。朗読者の力量・特質も大切です。「読点句点」の間が団扇と似た方のフアンです。

 退職の記念で貰った財布を15年使って、見かねた友人から頂いた新品と交換しました。ボロ財布は時計・眼鏡と共に箪笥に収納しました。書棚はとっくに満杯になって、階段の幅を狭めて積まれた川柳誌も捨てられずにいます。

 

 

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